石炭ではなく、再生可能エネルギー:米国の新規発電容量の内訳

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米国エネルギー情報局(EIA)が2016年に電力網に追加される発電容量の推定を発表した。再生可能なエネルギー源が3分の2近くを占めている。

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米国エネルギー情報局(EIA)は3月1日(米国時間)、2016年における米国電力網への追加予定に関するデータを発表した

2016年には、20年ぶりに新しい原子力発電所(1.1GW)が加わる点が目を引く。しかしそれも、再生可能なエネルギー源が、2016年の新しい発電容量の3分の2近くを占めることと比べると小さく見える。さらに、この数字におけるソーラー発電(太陽光発電および集光型太陽熱発電を含む)は発電所規模のもののみをカウントした数字であり、商業用や住宅への設置は無視されている。

今回の再生可能エネルギーのブームは、設置についての税制上の優遇措置が期限切れになるおそれがあり、電力会社が年末前にプロジェクトを通そうと殺到したのが理由のひとつだった(その後、最近の予算折衝のほとんどで、税制措置は延長された)。これによりソーラー発電が驚異的なブームになり、過去3年間の合計を上回る9.5GWが稼働する予定になっている。

米国では2015年、分散型の太陽光発電が8.4GW設置された(発電所規模は3.1GW)。ソーラーパネル価格が引き続き下落したことを考えると、この数字も増加する可能性が高い。そのため、2016年に設置されるソーラー発電の実際の容量は、EIA推定値の2倍になるかもしれない。

風力発電は、中西部のグレートプレーンズを中心に6.8GWが追加される予定だ。2015年の8.1GWよりわずかに減少している。

新設される化石燃料発電所は、大部分が天然ガスだ。天然ガス発電は新たに8GWが建設される予定で、追加容量は過去5年間と同等だ。石炭発電所の追加は予定されていない。わずかにある「その他」の化石燃料発電所は、おそらく僻地で石油かディーゼルを燃やす発電所だろう。

2016年の大きな外れ値は、20年ぶりに完成した原子力発電所であるワッツ・バー原子力発電所2号機(日本語版記事)の追加だ。テネシー渓谷開発公社(TVA)のワッツ・バー2号機は、2016年4月には電力網への送電を開始する予定で、フル稼働すると発電容量は1.1GWになる。

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