大麻が新たな依存症の引き金に

写真拡大

大麻を使用した経験のある人は、その後アルコールや大麻以外の薬物に依存するリスクが、未使用者よりも高くなっているとする調査結果が、米国立薬害研究所(NIDA)、コロンビア大学医療センター、仏コランタン・セルトン病院の共同研究チームによって発表された。

研究は、米国立衛生研究所が18歳以上の成人を対象に、定期的に実施している、アルコールやそのほかの依存症の全国的な調査「National Epidemiologic Survey on Alcohol and Related Conditions(NESARC)」から、2001〜2002年と2004〜2005年に回答した3万4653人にインタビュー調査をおこなうというもの。

依存症の有無の判定は、インタビューでの自己申告のほか、「AUDADIS-検廚噺討个譴襦△Δ追造両祿仮況や併存性の精神障害診断法の結果をもとにしている。分析にあたっては、家族の薬物使用歴や両親の離婚の有無、教育状況、精神疾患の既往歴なども踏まえ調整している。

その結果、2001〜2002年に大麻を使用していた人が、2004〜2005年に何らかの依存症に陥るリスクは、未使用者の6.2倍になっていた。依存症の内容別にみると、アルコール依存症リスクは2.7倍、大麻は9.5倍、大麻以外の薬物が2.6倍、ニコチンが1.7倍。気分障害や不安障害など、精神疾患の発症リスクは、未使用者と大きな差はなかったという。

研究者らは、医療用大麻が容認されている州では、依存者が多い傾向にあるとし、「大麻使用が他の依存症を引き起こすリスクを、医療関係者も十分に理解すべきである」とコメントしている。

発表は、2016年2月17日、米国医師会の精神分野専門誌「JAMA Psychiatry」オンライン版に掲載された。

参考文献
Cannabis Use and Risk of Psychiatric Disorders Prospective Evidence From a US National Longitudinal Study
DOI: 10.1001/jamapsychiatry.2015.3229. PMID: 26886046

(Aging Style)