現在、多くの自動車ブランドが2016年モデルの新型車を発表しており、世間の注目を集めている。中国でも日本を含む各国の最新自動車情報が流れているが、中国人のなかには日本や韓国企業の成功が嬉しくない人も少なからず存在するようだ。

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 現在、多くの自動車ブランドが2016年モデルの新型車を発表しており、世間の注目を集めている。中国でも日本を含む各国の最新自動車情報が流れているが、中国人のなかには日本や韓国企業の成功が嬉しくない人も少なからず存在するようだ。

 中国メディアの捜狐は「中国では日本や韓国のメーカーの自動車購入を拒絶する人が少なくない」と伝えたうえで、自動車分野において中国人が日韓メーカーを叩く理由を解説する記事を掲載した。

 記事は、中国のインターネット上では日系や韓国系の自動車を蔑むような書き込みも多く見られることを紹介。日韓メーカーの自動車は世界中で受け入れられているにも関わらず、なぜ中国では蔑まれるのか、その理由を幾つか挙げている。

 まず記事は、日韓の自動車メーカーは世界規模で事業を展開しており、日本車は400万台以上が世界に輸出され、韓国車も300万台前後が輸出されていることを紹介。一方の中国は国内で生産される自動車のほとんどが国内向けであり、自動車を生産している企業の大部分は国外企業との合弁会社であることを指摘した。

 また、中国人が日韓の自動車メーカーを蔑む理由として、欧米諸国は早い時期から自動車産業が発展していたが、日韓の自動車産業の歴史は欧米よりも浅く、韓国は中国よりも始まりが遅く、朝鮮戦争後の1960年代であると指摘。「後発のくせに中国メーカーをはるかに凌ぐまでに成長した」という点が気に食わないようだ。

 ほかの理由として、日韓の自動車は大衆車であり、高級車の分野では欧米に及ばないという考えが中国人消費者に根付いていると主張。また、欧米の自動車には確固たる理念と伝統がある一方で、日韓メーカーにはないと主張した。一方、「欧米メーカーに問題が起きてもさほど叩かれないが、同じ問題であっても日韓メーカーは激しく批判される」と指摘し、中国人が日韓のブランドを叩く本当の理由はやはり「歴史と民族問題」が根底にあると指摘した。

 多くの中国人は人口の多さや国土面積、悠久の歴史に誇りを持っており、アジアの近隣諸国を見下げる傾向にある。特に中国経済が飛躍的な成長を遂げながらも、自動車分野では日韓にまったく歯がたたない現状が「歯がゆくて」たまらないのだろう。こうした感情が日韓メーカーに対する謂れ無き批判につながっているのかもしれない。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)