なでしこジャパンの苦戦を見て、胸が締め付けられる思いです。どうか最後までなでしこらしく戦ってほしい。意地を見せてほしいと思っています。

対戦相手を見ていると、昔はスピード、フィジカルだけが日本より優れていると思っていました。ですが、今は戦術、技術、個の力においても日本を凌駕しているのではないかと思います。

2011年女子ドイツワールドカップで優勝したときから世界が伸びてきているだけでなく、日本が停滞しているのではないかとも思います。アジア諸国に勝つことですら、もう難しくなってきました。

日本の選手がパスを出すタイミングが少しでも遅れると、相手はプレスをかけてきます。そして球際の強さや個の力でボールを奪われてしまう……。

この状態を、澤穂希さんの引退「澤ロス」という結論だけで片付けてはいけません。若手育成を含めて日本女子サッカーの根本を見直していく時期なのではないかと思います。

一方、男子サッカーにとっても、女子のこの状況は決して対岸の出来事ではありません。若手選手がどこまで伸びていけるかというのが、次のワールドカップに繋がるからです。

2010年南アフリカワールドカップでベスト16まで躍進したときは、本田圭佑の限界突破がありました。次のワールドカップに向けて、今度は本田や香川真司、岡崎慎司の存在を脅かす選手が出てこないといけないのです。

3月7日から9日まで、国内の日本代表候補が合宿をします。そして3月の末にはワールドカップ2次予選が再開します。

そこでどんな若手が出てくるか。なでしこのワールドカップ予選を観ながら、僕は男子についても心配せざるを得ませんでした。