親のタバコの受動喫煙の被害が、子のアレルギー症状の危険をいかに高めているかをスウェーデンのカロリンスカ研究所がまとめ、国際医学誌「アレルギー」の2016年2月号に発表した。

それによると、タバコを吸わない親に比べ、吸う親の子は4〜6割以上のリスクでアレルギー疾患になりやすいことがわかった。

研究は3316人の子どもを対象に、生まれてから16歳になるまでを追跡調査した。4歳、8歳、16歳の時点で、食物アレルギー症状を起こす抗体を検査した。すると、タバコを吸わない親に比べ、吸う親の子は4歳と8歳の時点では発症リスクが47%増、16歳の時点では62%も高かった。また、乳幼児突然死症候群のリスクも高かったという。