中国では今なお日本製品の排斥を主張する人は少なくない。特にインターネット上では、連日のように日本製品の不買を叫ぶ声があがり、日本を訪れ、日本で製品を爆買いしている中国人について「売国奴」呼ばわりする人も見られる。(イメージ写真提供:123RF)

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 中国では今なお日本製品の排斥を主張する人は少なくない。特にインターネット上では、連日のように日本製品の不買を叫ぶ声があがり、日本を訪れ、日本で製品を爆買いしている中国人について「売国奴」呼ばわりする人も見られる。

 こうした偏狭な愛国心に対し、中国メディアの京報網はこのほど、日本への憎しみという狭い視野を捨て、広い視野で日本の優れた面を見る必要があることを論じる記事を掲載した。

 記事は中国の著名な骨董収集家の見解を引用し、広い視野を持って日本人および日本製品の優れた点を非常に高く評価している。例えば日本の漬け物はとても美味しく、色合い、食感、包装といったあらゆる面で文句の付けようがない出来ばえのものがあると指摘。骨董収集家が特に感動しているのは、日本人が「漬け物」にさえ高いクオリティを求めるところであり、他の製品の質も同様に高いのは当然といえるだろう。

 また骨董収集家は仕事に対する日本人の態度についても言及、団体旅行で日本を訪れた際、ツアーバスの日本人運転手が非常に礼儀正しくサービスに徹する態度を示し、団体が集合時間に1時間ほど遅刻した際にも、その1時間は仕事をしていないので料金は請求しなかったと紹介。迷惑をかけたので払うと言っても、運転手は決して受け取らなかったという。

 さらに日本人はチップを受け取る習慣のない民族であり、また客が商品を買う買わないに関係なく「中国人の想像を超えた」優れた接客をすると説明。つまり骨董収集家が強調したいのは、日本人はお金儲けを重点に働く民族ではないという点だ。様々な業種の人びとが共通して示す「他人への敬意」を感じたのだろう。ある介護施設の視察の際、帰りの車の中で後ろを振り返ると、介護施設のスタッフたちがずっとお辞儀をしていた点に感銘を受けた経験も紹介している。

 この骨董収集家には戦争が原因で日本人を激しく憎む友人がいたそうだが、骨董収集家は一度日本に行ってみるよう提案した。帰国後に友人は「想像と違って日本人はとても礼儀正しかった。今までの見方が偏り過ぎていた」と述べたという。

 この骨董収集家は中国人に何を目指すよう訴えかけているのだろうか。それは日本または日本製品への憎しみという狭い視野を捨て、広い視野をもって物事の全体を見ることだ。憎しみは相手の長所から学ぶ機会と自分の短所を知る機会をともに奪うからだ。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)