中国メディアの京華時報は7日、江西省内の大学付属病院で男性から採取した細胞サンプルから、世界初の異常な染色体が確認されたとする記事を掲載した。(イメージ写真提供:123RF)

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 中国メディアの京華時報は7日、江西省内の大学付属病院で男性から採取した細胞サンプルから、世界初の異常な染色体が確認されたとする記事を掲載した。

 2015年8月に、不妊症の相談で江西省井岡山大学付属医院(病院)を訪れた男性から採取したサンプルを、同医院遺伝室の李鉄華副主任医師らが検査した。4カ月にわたり繰り返し検査を行い、染色体の一部に異常があることを確認した。

 李医師はサンプルを中国医学遺伝学国家重点実験室に送り、再鑑定を依頼した。実験室で改めて鑑定し、同じタイプの異常が「中国人類染色体異常核型データベース」に登録されておらず、国際的なデータベースにも登録されていないことを確認したという。

 李医師は、新たに登録された染色体の異常のタイプを、「人類における染色体異常のデータベースの空白を1つ埋めるものであり、遺伝病の研究の発展と、病気予防や臨床診断、治療に対しする一次データであり貴重な論拠」になると説明。今後の診療と研究に対して重要な意義と参考価値を持つとの考えを示した。

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◆解説◆
 中国はさまざまな基礎科学分野において、国家が定める「国家重点実験室」を200カ所以上、設置している。「国家重点実験室」は実際には、各大学や中国科学院という研究機関が運営している。医学遺伝学国家重点実験室は湖南省長沙市にある中南大学に設置され、同大学が運営している。(編集担当:如月隼人)(イメージ写真提供:123RF)