グーグル、ビッグデータで「ジカ熱ウイルスの監視」へ

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グーグルは、ジカウイルス対策のヴォランティアチームを結成。ジカウイルスに関する検索行動が世界各地に広がる時系列マップなどを公開したほか、ユニセフに100万ドルも寄付した。

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現在、西半球で拡大しているジカウイルス。重度の先天性欠損症や神経系の麻痺に関係があるこのウイルスに対して、ワクチンが開発されれば貴重な武器になるだろう。

しかし、感染症のコントロールには、ワクチン以外にもさまざまなことが必要だ。人間の感染症のうちで唯一撲滅に成功した天然痘の場合も、密な監視のネットワークと流行地域周辺での戦略的なワクチン接種、つまり空間データとそれに対応した行動があって初めて撲滅に成功した。

グーグルは3月3日(米国時間)、エンジニア、デザイナー、データ・サイエンティストによるヴォランティアチームの結成を発表した。チームは、天候、移動、疾患のデータを使って、ジカウイルスの拡大をマッピングし予測する計画だ。

グーグルは、同チームによるオープンソースのモデルが、政府や公衆衛生機関が大流行をリアルタイムで監視・予測するのに役立ち、それに沿ってリソースと対応を管理できるようになることを願っている。

グーグルは、ユニセフが現場で行う公衆衛生活動に対して100万ドルの寄付も行った。また、ジカウイルス情報にオンラインで容易にアクセスできるようにする取り組みも行っている(以下は、2015年10月から2016年2月まで、ジカ熱に関する検索がどのように世界で拡大していったかがわかる地図/11月から3月までに検索行動は30倍になったという)。

米国立科学財団(NSF)も2月、ジカウイルス伝染の予測モデルに取り組む研究者をサポートする緊急の資金提供を発表した(PDF)。これまでに約65件の申し込みがあり、NSFは1カ月程度で助成金を出したいと考えている。

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