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Not好レース、But好勝負!

混迷つづくマラソン代表争い、男子の部がスッキリと決着しました。6日に行なわれた最終選考会となる第71回びわ湖毎日マラソン。日本人トップには全体2位となる好順位で一般参加の北島寿典さんが入り、日本人2位(全体4位)には石川末廣さんが入りました。

ふたりのタイムは2時間9分台ということで、特段素晴らしいというほどではありませんが、一応ここまでの選考会では2番目と3番目にいいタイム。福岡国際で8分台の記録を出した佐々木悟さん(福岡3位)と合わせて、タイムが早い選手が順位もいいという形となり、この3人がスッキリとノー揉め事で選考されることになりそうです。もし、この3人以外が選考されるようなら、さすがに「悪の陸連」と言ってもいいかもしれないくらい、スッキリと結果が出ました。

記録面では平凡ながら、勝負面では非常にいいレースとなったびわ湖。日本人集団が最後まで勝負にこだわって睨み合うことなく、若いチカラが牽引する形で積極的な仕掛けを行ないました。飛び出しては捕まえ、また飛び出しては捕まえるというキャッチ&リリースの連続。「負けたくない」ではなく「俺が勝つんだ」という意気込みを感じるレースでした。

終盤にかけてのデッドヒートは非常に見どころもある内容。暑さによって海外招待勢が崩れたレースだったこともあり、最後の競技場で招待選手のシンブを捕まえた瞬間は、男子マラソンで久々に興奮を覚える場面でした。「いけー、脇腹!」「脇腹頑張れ!」「脇腹!」と全国から脇腹への声援も上がったことと思います。ぜひこの期待感をリオに運んでもらいたいもの。そして、当日も再び脇腹を痛めてもらいたいもの。頑張ってください。

ということで、アクシデントの連続で面白好勝負となった男子マラソン最終選考会について、6日のNHK中継による「第71回びわ湖毎日マラソン」からチェックしていきましょう。

◆キタタ、キター!キタタ、キター!キタタ、キター!キタタ、キエター!

「Road to rio from lake Biwa」。カッコいいんだか、クソ遠そうなんだか微妙なキャッチフレーズで始まった第71回びわ湖毎日マラソン。「選考会は最後のヤツに出るのが断然有利」ということを知る歴戦の強者が集い、非常に豪華な顔ぶれとなりました。

ロンドン五輪代表の中本健太郎、前田和浩。藤原正和、山本亮といった有名招待選手が欠場というアクシデントはありますが、公務員ランナー・川内優輝さん、箱根をわかせた三代目YamanoKamiBrothers柏原竜二さん、ペースメーカーには箱根で東洋大を総合優勝に導いた設楽悠太さんが入り、「ジャパンマラソンオールスター(※知ってる選手がもういない)」という状態に。

リオ選考会としては、まず日本人で3位以内に入ること。そして、ここまでの大会で1人しか出ていない2時間10分を切るタイム、いわゆる「サブテン」を出すこと。ここまでの低調な選考2大会からすればサブテン=代表と言ってもいい状態です。タイム&順位の両方を適度に狙う状況が揃い、さらにびわ湖周辺のフラットな路面を往復するコースは非常に走りやすいことから、十分に好記録も期待できるシチュエーションが整いました。

↓ホントは設楽悠太とかが大学からマラソン練習を積んで、卒業後すぐに代表争うくらいがいいんだけどね…!


ペースメーカーのフリして走りきっちゃえよ…!

ペースメーカーしながら2時間8分切ったら「総合的判断」で代表に選ぶぞ…!

そして迎えた号砲。1キロ3分2秒のペースでペースメーカーが先導するレースは、このペースで進めば2時間8分を切るというもの。30キロまで先導するケニアのコスゲイは2時間6分台の記録を持ち、走り切ったら全員ぶっちぎりかねない実績の持ち主ですが、これについていければ自然とリオということになってきます。頑張ってついていってもらいたいもの。

距離にして3キロ、時間にして10分というところで早くもレースには動きが。海外招待選手を中心にしたグループがレースを引っ張り、リオ代表を争う日本人選手の集団を10メートル20メートルと引き離していきます。「世界で戦える選手はいませんでした、以上を持ちましてリオ五輪代表選考会を終了します」と勇み足の宣言も出そうになる展開ですが、どうやら日本人集団が遅いのではなく、先頭のペースが早い模様。

NHKが「一番前を含めて73人の集団です」と頑として言い張る中、先頭を走る招待選手のグループは、早くも第一給水ポイントに。すると、ここで今後のレースを盛り上げる役目を果たすある選手がいきなりの小笑いを生みます。2時間8分台の記録を持つエチオピアのキタタ選手。ラジオでは「北田という日本人が好走」とカンチガイされたであろう、ナンバーカード5番の選手は、4番の机からドリンクをガッチリとキャッチします。

しかし、6番の選手は「6番の机から」、3番の選手は「3番の机から」ドリンクをキャッチしていくように、ゼッケン番号とドリンク机の番号は合わせてあるとのこと。キタタは手にしたドリンクのボトルをまじまじと見つめると、一口クチに含んでから隣を走るロティッチに「コレ飲む?」と差し出す動き。クチに含んだドリンクは路面にバーッと吐き出し、ボトルは投げ捨てます。

「コイツ、絶対にボトル間違えてる!」「取った瞬間に違うと思ったら戻せや」「マズかったんやね」という確信で、そのドリンクの真の持ち主も大爆笑間違いナシの場面。その後、改めてタダの水を取り直してクチ直しするキタタの姿、録画をお持ちの皆さんはぜひ御笑覧いただければ幸いです。

キタタはペースメーカーが設定ペース通りに走ろうとするところを、1キロ3分のペースで自分が先導し、タイムが落ちることを許しません。実況の紹介によると、去年の9月に陸上クラブに入るまで本格的なスポーツの経験をやったことがまったくなかったとのこと。恐るべきエチオピアの星が強引にレースを引っ張っていきます。

↓去年の9月までまったくスポーツをやった経験がないという紹介に被せて「家から学校まで毎日往復30キロ走っていた」の字幕!


遅刻しないように早く走ってたという逸話wwww

日本ではそれをスポーツと呼ぶwwww

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暑さを感じるのか選手たちは給水やスポンジにも積極的に手を伸ばす序盤。スポンジテーブルでは招待選手のひとりが転倒するというアクシデントも。そんなアクシデントにとどまらず、このレース自体がじょじょに荒れ模様を呈していきます。12キロ過ぎでは、日本人選手のひとりがペースメーカーの前に飛び出して爆走し、すぐにレースを止めるという場面も。どうやらそれが最後のチカラだったらしく、一瞬テレビをにぎわせにきたようです。

それに刺激を受けたか、爆笑王キタタは13キロ付近でひとり飛び出す格好に。「1キロ3分のペースじゃ我慢できないっすわー」(※去年の9月までスポーツ経験ナシ)という怖い者知らずぶりを発揮し、ひとりでキロ3分を切るペースでグングン飛ばします。キタタ、海外招待選手、日本人集団という3つのグループにわかれ、中継車もおおわらわです。

キタタは折り返し点を1時間2分台で通過し、このまま進めばゴールタイム4分台という暴走を引きつづき敢行します。運営側にとっても、中継側にとっても、選考会をやっている各選手にとっても、ひたすら迷惑なキタタの暴走ははたしてどこまでつづくのか。

迎えた30キロ手前、キタタのペースは5キロあたりで3分15秒ほどに落ち、クッソ遅くなってきました。日本人集団を引っ張るペースメーカーのコスゲイも露骨に疲れ、外国勢がガックリと落ちてきます。日本人集団をそれを一人ずつ捕まえながら、じょじょに順位を上げていきます。盛り上がってまいりました!

↓レースを盛り上げたキタタは30キロ付近で後続に追いつかれ、そこからしばらく粘るも最終的には消えました!

追いつかれて、また突き放すという粘り具合からの失速www

ロスなく走りたい勢の思惑をぶち壊す暴れん坊将軍やwww

有名人・柏原も、ロンドン代表の前田・中本も集団から消える終盤戦。初マラソンの丸山文裕が日本人集団から飛び出すと、世界選手権メダリストのムタイを捕らえて4位に浮上します。それを追う日本人集団は3名。代表争いも佳境に入ってきます。日本人で1位なら間違いなくリオというペースに、選手たちの目にも燃えるものが。

↓日本人集団がキタタを捕らえ、リオへ向かう!



設楽悠太⇒コスゲイ⇒キタタと次々にペースメーカーを乗り換えることで、集団のペースが維持されているwwww

多段ロケットみたいだなwwww

ほかのマラソンでもこの方式でいこうやwwww

最初ゆっくりで、じょじょに上げていくペースメーカー交代制www

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逃げる丸山、追う集団、消えるキタタ。めまぐるしく動くレース。40キロ手前にくると、今度は集団から石川さん、北島さんが飛び出して丸山さんを捕らえ、日本人トップに立ちます。最終的にこの争いを制したのはレース途中からしきりに脇腹を気にしていた北島さん。脇腹を伸ばすたびにペースが上がる姿には、周囲の選手も「汚ったねぇ!」「痛いんちゃうんかい」「油断させんな」とビックリ。何と最終的には1位・2位集団まで見える位置に近づき、競技場に入ったところでは2位のシンブのすぐ背後にまで迫ります。いけー!差せー!脇腹ー!

↓石川、脇腹、おばちゃんの3選手が壮絶なデッドヒートを展開!

日本人トップ争い熱いぜ!

このレースめちゃくちゃ面白いwwww

↓脇腹は最後の直線でシンブを捕らえ2位浮上!最後は脇腹を伸ばしながらゴールイン!


惜しいな!両脇痛かったら1位も捕らえられたかもしれんな!

リオでも脇腹を痛めてくれよ!

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最終的には日本人4位までが2時間10分を切るという、実りの多いレース。こういうレースを制しての代表なら、本番がどうなろうが、まぁ納得というところではないでしょうか。仕方なく選ぶ数合わせの3人ではなく、しっかりと代表を選べて大変よかったと思います。女子の最終選考会もコレぐらい盛り上がるレースとなってもらいたいもの。レース中にしきりに乳首を気にする、乳首ブースト型の新鋭の登場などに期待ですね。

↓なお、レースを盛り上げたキタタ選手は2時間16分台でゴールし、16位となったそうです!


ダメじゃんwwwwwww

キタタ、きてねぇwwww

この日の再現を祈って、リオの本番が青天猛暑となるように期待!