昨年、屠ユウユウ氏がノーベル医学・生理学賞を受賞して、中国本土の科学者初のノーベル賞受賞者となり、中国国内は歓喜に包まれた。一方、日本のノーベル賞受賞者数と比較し、その差の理由について論じる文章はなおも後を絶たない。中国メディア・捜狐でこのほど掲載された文章は、その説得力はさておいて実にユニークな観点から論じているので、紹介したい。(イメージ写真提供:123RF)

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 昨年、屠ユウユウ氏がノーベル医学・生理学賞を受賞して、中国本土の科学者初のノーベル賞受賞者となり、中国国内は歓喜に包まれた。一方、日本のノーベル賞受賞者数と比較し、その差の理由について論じる文章はなおも後を絶たない。中国メディア・捜狐でこのほど掲載された文章は、その説得力はさておいて実にユニークな観点から論じているので、紹介したい。

 文章は、日本はこれまでに20人以上のノーベル賞受賞者を輩出しており、欧米以外では最も多い受賞者を有する国であると紹介。2001年には日本政府が「50年内に30人ノーベル賞受賞者を出す」という科学技術基本計画を立て、当時の世論を騒然とさせたが、「14年が経過した時点でその3分の1を実現してしまった」とした。

 そのうえで「どうして日本はこれほど多くの受賞者を出せるのか」と問題提起。その答えは「日本人の財布に入っている紙幣を見れば分かる」としている。「世界の大多数の貨幣に印刷されているのは政治家もしくは開国のリーダー。思想家や教育者、文学者、科学者が印刷されているのは日本円の紙幣だけだ」と「そのココロ」を論じた。

 そして、現行の1万円札が明治の思想・教育家である福沢諭吉、5000円札が明治の女流作家・樋口一葉、1000円札が世界的な細菌学者・野口英世であり、旧5000円札にも明治の教育家・国際政治活動家である新渡戸稲造、旧1000円札にも文豪・夏目漱石が描かれていたことを紹介した。

 文章は最後に「もちろんそれが、ノーベル賞を確約するものではなく、両者には何の直接的な関係もない」と断ったうえで、「しかし、必ずや何がしかの隠れた関連性があると信じている」と述べている。

 中国の現行紙幣も、文章が説明する「御多分」に漏れず政治家が紙面に描かれている。しかも、全て中華人民共和国建国の父・毛沢東という徹底ぶりだ。文章の指摘は当てはまっているとは言えないが、完全に的を外しているとも言い切れない。今後、中国の紙幣にも文人や学者が顔をそろえる時代がやって来るだろうか。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)