国土交通省が先頃、燃料電池バイクの技術基準を策定したと発表しました。

これはスズキなど、2輪の生産を手掛ける国内自動車メーカーが燃料電池バイクの開発を進めていることを踏まえ、世界に先駆けて安全基準を制定したもの。

(出展・国土交通省)

同省は道路運送車両の保安基準を改正、2輪特有の要件を織り込んだ安全基準(高圧ガス燃料装置の強度、構造、取付方法等)を策定したとしています。

<改正概要>
・転倒時に水素タンクが路面と接触しないこと
・衝突、追突時等にタンクが他の部品と接触しないこと
・規定の加速度を加えた際にタンクが脱落しないこと
・タンクの安全弁作動時の水素放出方向は下方へ
・水素放出時の気体濃度が基準値以下のこと
・水素濃度3%で警告、4%超えで水素供給を遮断

同技術基準は来年2月23日以降に発売される新型車、継続生産車から適用されます。

ちなみにスズキは2007年の東京モーターショーで約200kmの航続距離を誇る本格的な燃料電池バイク「クロスケージ」を出展。

SUZUKI_CROSSCAGE(画像・スズキ)

英インテリジェント・エナジー社製の空冷式FCスタック(燃料電池)を搭載しており、モーターで走行。排出するのは水のみで、2次電池にはリチウムイオン電池を採用しています。

水冷式FCスタックに比べて空冷式は小型、軽量化、低コスト化が可能で2輪向きとか。

SUZUKI_BURGMAN_FCS(画像・スズキ)

スズキはその後も2度に渡って東京モーターショーで同車の技術を応用した燃料電池スクーター「バーグマン FCS」(航続距離:約350km)を出展、2011年3月には欧州統一型式認証である「WVTA」を取得。

動画を見るにはこちら

2012年にはIEH社と燃料電池システムを開発・製造する合弁会社を設立しています。

スズキのほか、ホンダやヤマハなども10年以上前から開発に着手しているようで、今回の国交省による技術基準策定により、今後一気に実用化が進みそう。

トヨタ「MIRAI」やホンダ「クラリティ」などのFCV(燃料電池車)に続く「燃料電池バイク」は東京五輪が開催される2020年を目処に発売が本格化するようです。

Avanti Yasunori

HONDA_FCMCSUZUKI_CROSSCAGE01SUZUKI_BURGMAN_FCS

「燃料電池バイク」市販に向け、国交省が技術基準策定!(http://clicccar.com/2016/03/07/357555/)