中国メディアの華商報によると、2015年11月20日に発生した、警察車両が電動自転車に乗っていた61歳の男性をはねた事故で、行政側が治療費のうち、かなりの金額を支払っていないことが分かった。加入が義務付けられている事故発生に対処するための保険は、手続きをしなかったので「期限切れ」だったという。(写真は華商報の4日付報道の画面キャプチャー)

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 中国メディアの華商報によると、2015年11月20日に発生した、警察車両が電動自転車に乗っていた61歳の男性をはねた事故で、行政側が治療費のうち、かなりの金額を支払っていないことが分かった。加入が義務付けられている事故発生に対処するための保険は、手続きをしなかったので「期限切れ」だったという。

 陝西省渭南市蒲城県内の農村部の道で2015年11月20日正午過ぎ、電動自転車に乗っていた61歳男性が、セダンタイプの警察車両にぶつけられた。

 男性は脳挫傷、骨盤骨折などの重傷で、16年3月になっても地元の病院で入院治療中だ。男性の息子によると、設備の整った、省都の西安市の病院に転院させたいと考えている。

 蒲城県公安局(県警察)は、「事故認定書」を作成した。その事故認定書には「自己責任は双方にある」と書かれていた。行政当局は治療費のうち6万7000元(117万円)を支払ったが、男性側一家も数万元を支払った。男性の息子によると、「事故認定書」を調べて、事故を起こした警察車両の強制保険が期限切れで無効になっていたことが分かった。また、運転していたのは警察官ではなかったという。

 蒲城県によると、事故を起こした車両は、あまり使っておらず、県政府の要請に応じて、他の部門に貸していたという。貸し出す際に強制保険の期限を確認しなかった。借りた側でも確認しなかったとみられる。

 運転していたのは、県政府が臨時で雇っている職員で、公務のために使っていたという。「運転してよい」資格については、免許取得後3年以上という条件はあるが、過去の事故歴は確認していない。

 県政府には、部署間の自動車貸借を管理する部門があり、警察は同部門と合同で、負傷した男性の治療の手配をしているという。ただし、警察側は「すでに11万4000元(約199万2000円)を支払った」と説明しており、負傷した男性の息子とは言い分が異なる。

 警察側は「警察車両の管理で、われわれには確かに瑕疵があった。しかし事故処理と責任の分担で、われれは大きな譲歩をした」と説明し、「しかしあちらが、これをチャンスとして、法外な金を要求してくる」と主張した。(編集担当:如月隼人)(写真は華商報の4日付報道の画面キャプチャー)