日本精工(以下NSK)は、ハイブリッドカー・電気自動車(以下HV・EV)の変速機などの駆動部向けに「次世代クリープフリー軸受」を開発しました。

この軸受の特徴は、”クリープ”と呼ばれる軸受のすべり現象に起因する振動の増大を抑制しHV・EVの快適性向上に貢献できる点です。

HV・EVには、小型で高速回転型電気モータが使用されています。モータが高速回転化すると、変速機の内部でアンバランスによる荷重が増大し、軸受にクリープが発生しやすくなります。

クリープが発生すると、軸受やその外側にある変速機ケースの摩耗につながり、この摩耗によって変速機からの振動が大きくなることが課題となっていました。

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クリープの防止には、軸受をケースに固定すること、外輪外径面にOリングを付けたクリープフリー軸受が有効です。しかし、軸受をケースに固定することは、コストとケースへの組付け性が課題でした。また、Oリングを使用する際には、高温の油環境におけるOリングの耐油性の確保、という課題がありました。

今回の「次世代クリープフリー軸受」は、機械的な固定をせずにクリープの発生を抑制しました。この結果、軸受のクリープに伴う摩耗によって発生する振動低減が可能になりました。

(山内 博・画像:NSK)

日本精工、HV・EV向け「次世代クリープフリー軸受」を開発(http://clicccar.com/2016/03/06/357277/)