男は、なんとか抜け出せないかと試みた。だめだった。周囲の壁に手がかりはなく、登れない。胸から下は、汚水に使っている。臭気がひどい。頭がくらくらしてきた。男はどうにもたまらなくなった。そして、大声で叫び出した。「助けてくれ!」――。(写真は光明網の4日付報道の画面キャプチャー)

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 男は、なんとか抜け出せないかと試みた。だめだった。周囲の壁に手がかりはなく、登れない。胸から下は、汚水に使っている。臭気がひどい。頭がくらくらしてきた。男はどうにもたまらなくなった。そして、大声で叫び出した。「助けてくれ!」――。

 中国メディアの光明網が伝えた。広東省恵州市博羅県で2日未明、男1人が盗みを目的に、工事現場の敷地に侵入した。暗くて足元はよく見えない。踏み出した足の下に地面がなかった。男は蓋をしていなかった汚水溜めに転落した。

 よじ登ろうとしても無駄だった。助けを呼んだら捕まってしまう。男は長時間にわたって我慢していたとみられている。しかしとうとう、耐えられなくなった。「助けてくれ!」と絶叫しはじめた。

 周辺住民は、だれかが助けを求める声と、なかなか気づかなかった。「叫び声は2時間ほどは聞こえていた」と話す人もいる。ようやく、誰かが穴に落ちたらしいと知った人々は、警察や消防に通報した。

 消防は、通報してから6分程度で到着した。はしごを汚水溜めに降ろす。男はようやく登ってきた。濁ったしずくをしたたらせている。男の体は強烈な臭気をあたりに放散した。助けに集まった人が皆、辟易した。

 消防によると、男は足をくじいた程度で、たいしたけがはしていない。ただ、救出された時には意識が朦朧としており、はっきりとした話をすることができなかったという。(編集担当:如月隼人)(写真は光明網の4日付報道の画面キャプチャー)