台湾で、余宛如立法院委員(議員)が、議会での審議について、「子どもが3歳以下ならば、議員や政府側官員が子連れで審議に出席できるよう、規則を変えるべきだ」と発言したことで、賛否両論が発生した。台湾メディアの聯合新聞網などが伝えた。(イメージ写真提供:123RF)

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 台湾で、余宛如立法院委員(議員)が、議会での審議について、「子どもが3歳以下ならば、議員や政府側官員が子連れで審議に出席できるよう、規則を変えるべきだ」と発言したことで、賛否両論が発生した。台湾メディアの聯合新聞網などが伝えた。

 余議員は1980年生まれ。所属は民進党で1月の選挙で初当選した。初の登院は2月1日で、宣誓式に6歳になる息子を連れて臨みたかったが、規則上できないので断念したという。

 余議員は、「子連れ宣誓式」を望んだことについて「パフォーマンスではありません。自分の子の前で宣誓したかったのです。それから、優秀な職歴を持つ女性が国会に入りやすいよう改革する考えもあります」と説明した。

 台湾の国家は「乱闘」がしばしば発生することで知られる。議員の熱意のあらわれとも言えるが、やはり「本来ならば言論の場であるべき議会にはふさわしくない」と問題視する人が多い。

 民進党所属の段宜康議員は「子どもがいたんじゃ、恥ずかしくて乱闘はできないかな」と、冗談交じりであるが「子連れ審議」に理解を示した。国民党所属の許毓仁議員は「国会の殿堂は厳粛な場所ですから、子連れは不適切ではないでしょうか」と否定的な見解だ。

 台湾のネット民も同話題に関心を示した。段議員による「子どもの存在は乱闘の抑止力になる」との意見に対しては「乱闘が始まった場合、子どもはどうなる?」と、子どものいる場での乱闘発生を懸念する声が寄せられた。

 一方で、「欧州の議会では、子連れが認められる場合が普通にあるよ」との指摘も寄せられた。

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◆解説◆
 余宛如議員は台湾大学経済学部を卒業。英ロンドン大学で修士号を取得した。農業問題に取り組んだ後、健康食品会社に勤務。さらに夫とともにフェアトレードの事業に着手し、企業家としても成功した。「食べ物の正義」、「消費の倫理」など、儲けを出すだけでなく、貧富の差を不当に拡大させず、環境にも配慮する経済を目指すべきと主張している。(編集担当:如月隼人)(イメージ写真提供:123RF)