Doctors Me(ドクターズミー)- 赤ちゃんの蒙古斑(もうこはん)の正体とは…? 治療やケアって必要なの?

写真拡大

赤ちゃんの腰やおしり、背部をみると、灰青色をした斑状の皮膚所見がみられますよね。これが「蒙古斑(もうこはん)」です。男女差はなく、日本人などの黄色人種ではほぼ100%に存在するもので病気とはいえず、生理的な皮膚の変化ととらえたほうが正しいといわれています。

この蒙古斑、実は治療することもできることをご存知ですか? 今回は蒙古斑の正体と治療法について医師に聞いてみました。

蒙古斑はなぜできる?

母親のおなかの中にいるときに、赤ちゃんの身体の中で発生したメラニンをつくる細胞は皮膚に到達し、「真皮」という皮膚の中でもやや深いところで増殖してから、表皮に近いところに移動します。しかしなかには移動をしないで真皮にとどまってしまう細胞があります。これが蒙古斑の正体です。

通常型の蒙古斑は、中学生から高校生のころまでにほとんどが消えていきます。しかしなかには「異所性蒙古斑」という腕や脚、顔、おなかや背中、肩などにできて、消えるのが遅れる異型もあります。また、お尻に比較的濃い蒙古斑ができて思春期を過ぎても残る「持続性蒙古斑」などがあります。

治療は本当に必要…?

思春期ごろまでにほとんどが消失するので通常、治療は必要のない生理的なものです。
しかし思春期以降も残ってしまう持続性蒙古斑や幼少期でも蒙古斑が濃く将来的に残ってしまいそうな蒙古斑、また衣類に隠れない部分にできてしまい、本人が治療を希望する場合は治療の対象となります。

治療には主にレーザーを用います。QスイッチルビーレーザーかQスイッチアレキサンドライトレーザー照射というものが主流となっています。レーザーは痛みがあり小さい子どもは全身麻酔を必要とするため、入院での加療となります。

異所性蒙古斑は健康保険の対象にも!

腕や脚、顔、おなかや背中、肩などにできて、消えるのも遅れる異所性蒙古斑は健康保険が適用され、治療を受けることができます。

レーザーの照射治療を繰り返すとしっかり色はあせていきます。しかし治療の間隔が短かすぎると逆に元に戻らない色素欠損状態を引き起こすこともあるため、主治医の指示を守ってください。完全にあせずに若干まだ残った状態にまでもっていき、その後は自然に消えていくのを待つこともコツとされています。

医師からのアドバイス

乳幼児は皮膚が薄く、面積も小さいためレーザー治療回数が少なくて済み、治療時間が少なくてすむという長所があります。しかし異所性蒙古斑でも10歳頃までにはやや薄くなるといわれているので、治療のタイミングは主治医とよく相談しましょう。

(監修:Doctors Me 医師)