3日、韓国メディアによると、韓国の窃盗団が12年に日本から盗んだ仏像「観世音菩薩坐像」の返還問題をめぐり、韓国内で意見が割れている。これについて、韓国のネットユーザーはさまざまなコメントを寄せている。資料写真。

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2016年3月3日、韓国・SBSによると、韓国の窃盗団が12年に日本から盗んだ仏像「観世音菩薩坐像」の返還問題をめぐり、韓国内で意見が割れている。

長崎県対馬市の寺から盗まれた「観世音菩薩坐像」は現在、韓国大田の国立文化財研究所に保管されている。窃盗団は逮捕されたが、仏像の元所有者である浮石寺側が「日本に返還してはいけない」と主張し、13年に仮処分を申請したことを受け、裁判所が日本への返還を差し止める仮処分を決定したためだ。決定から3年が過ぎ、韓国政府は仮処分の取り消しを申請できるようになったが、公式的な動きはまだないという。

一方、浮石寺側は、14年に文化財庁が発表した報告書で、専門家らが「観世音菩薩坐像は倭寇に略奪されたものである可能性が高い」と結論付けたことを根拠に、本案訴訟を準備している。不法な経路で運び出されたと判断した理由があれば、国内への返還手続きを進めることができるという。しかし、韓国では「窃盗団が持ち込んだ盗品であるため、日本に返還した後に返還交渉をするべきだ」との意見も少なくない。韓国教員大学のチョン・ヨンホ教授は「仏像がどこから盗まれたか分かっているのなら、その場所に返すのが道理であり礼儀だ」と主張している。

これについて、韓国のネットユーザーからの意見は、日本への返還に否定的なものが多く、「盗まれたものを取り返しただけ。不法な方法だったとしても返す必要はない」「日本に適法に運び込まれた証拠がないのなら、それは不法に運び込まれたということでは?」「日本に返還したら最後、絶対に日本は交渉に応じない」「日本や他の国は道理や礼儀を守らないのに、なぜ韓国だけが守ろうとする?」などのコメントが寄せられた。

一方、「日本に返還するべき。もし日本が同じことをしても何も言えなくなる」「日本にはまだ多くの韓国の文化財が眠っている。ここで冷静に対応しなければ、それらを取り戻せなくなる」といったコメントもあった。(翻訳・編集/堂本)