2日、韓国のテロ防止法制定案が国会本会議を通過したことを受け、国家機関による検閲を懸念するネットユーザーの間で、ハングルではなくモールス信号など暗号を使おうとの声が上がっている。資料写真。

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2016年3月3日、韓国のテロ防止法制定案が野党の妨害むなしく国会本会議を通過したことを受け、早くもSNS上である変化が起きている。懸念される検閲を逃れるため、ハングルを使わずモールス信号など暗号を使おうとの声が上がっているのだ。韓国・アジア経済が伝えた。

2日、提出から15年を経て国会を通過したテロ防止法案。テロの危険から国民を守るための法律だが、国会通過後も、国民のプライバシー侵害につながりかねないとの懸念の声は収まらない。あいまいな文言で定義された「テロ危険人物」と見なされた場合、国家情報院により「思想・信念、労働組合・政党の加入・脱退、政治的見解、健康、私生活に関する情報」を収集されると規定されているためだ。

あるネットユーザーは「テロ防止法時代」を生きる自衛策として、モールス信号を読み取るための翻訳機能リンクをSNSにアップし、「国情院には何でも読まれてしまうから、モールス信号を使いましょう」と拡散を呼び掛けた。

この報道に、ネットユーザーらは次のようなコメントを寄せている。

「セヌリ党(与党)の議員は本当に国民を動物のようにしか思っていないのかな。国民の人権は軽く踏みにじっても構わないと思っているんだろうか」
「一つ確実なのは、朴槿恵(パク・クネ)大統領の非難を続けたり、何回もデモに参加したりすれば、国情院の監視を受けるということ」
「もうSNSで朴さん(大統領)の悪口も書けない」

「これまで書いたネットコメントを消すのに大忙しの人も…」
「黙って静かに暮らすのがいいね。他人の悪口を言うくらいなら、家族の面倒をちゃんと見て」
「国情院もばかじゃないから、暗号なんか使ってもばれるよ」
「名前はテロ防止法だけど、目障りな人間は消そうという法律だ」

「暗号を使うなんて、どんな罪を犯してきたの?平凡に暮らしてきた人は何も気にする必要ないと思うけど」
「暗号を覚えること自体、自分がテロリストと認める行為だと思う」
「怪しまれるようなことをしなければ済む話では?」(翻訳・編集/吉金)