高雄市動物園の“直立”する熊、注目の的に  専門家は「異常」指摘/台湾

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(台北 5日 中央社)高雄市寿山動物園で飼育されているタイワンツキノワグマ「ポビー」(波比)が、人間のように直立する姿を披露し、注目を集めている。一方で、動物保護に携わる専門家からは「長期的な直立行為は異常」と批判的な声も上がっている。

先月29日、インターネット掲示板「PTT」で直立している写真が紹介されたのをきっかけに、ポビーは一躍有名になった。着ぐるみのような外見に、人が入っているのではないかとの疑いもかけられていたが、陳菊市長が1日、「本物」だと明らかにした。

だが、注目度の高まりに対し、タイワンツキノワグマの保護を推進している屏東科技大学野生動物保育研究所(大学院)の黄美秀副教授は、警鐘を鳴らす。台湾黒熊保育協会のフェイスブックページで「動物園はサーカスではありません」と非難し、直立行為に拍手を送るのは大きな間違いだと強調。飼育員や見物客がポビーの胸にあるV字の斑紋をしっかり見られるよう餌付けしていたことによって引き起こされた悪習慣だと指摘した。

批判を受け、同動物園を主管する高雄市観光局は2日、見物客による餌付けを支持しない姿勢を強調した上で、直立行為はクマ科の動物が生まれつき持つ能力だと言及。クマの学習能力は非常に高く、「これまでの人間との不適切なコミュニケーションによってこのような行動に至った」と説明した。

(楊淑閔/名切千絵)