よく噛むことで減量も期待できるかも。図ははやく食べたときとよく噛んで食べたときの食後3時間の体重1kgあたりの食事誘発性体熱産生の個人値、平均値および標準誤差を示したもの(東工大プレスリリースより))

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東京工業大学大学院社会理工学研究科の林直亨教授らの研究チームは、急いで食べるときに比べ、よく噛んで食べたときは、食後のエネルギー消費量が増加しており、さらに食後にガムを噛むことで、より長い時間エネルギー消費が増加するとした研究結果を発表した。

林教授らは2014年に、300キロカロリーのブロック状試験食を使用した研究で、よく噛んで食べるほうが、食後のエネルギー消費量が増加することを明らかにしている。今回の研究では、試験食ではない、一般的な食事でも同様の効果が得られるかを検証した。

研究では、12人の参加者にパスタ、ヨーグルト、オレンジジュースを提供。1回目の実験ではできるだけはやく食べるように、2回目はできるだけよく噛んで食べるように指示。安静時から摂食、摂食後3時間までの酸素摂取量を計測し、エネルギー消費量を算出した。

その結果、食後3時間のエネルギー消費量は、はやく食べた場合、平均15キロカロリーだったが、よく噛んで食べた場合は平均30キロカロリーまで増加していた。また、食後に15分ほどガムを噛んだ場合、エネルギー消費量が長時間増加し続け、平均6〜8キロカロリー増加したという。

今回の研究では、よく噛むことが体重に影響を与えるかは不明だが、林教授らはさらに研究を進め、咀嚼を基本にした減量手段を開発したいとしている。

参考文献
Effect of postprandial gum chewing on diet-induced thermogenesis.
DOI: 10.1002/oby.21421 PMID: 26887536

(Aging Style)