花粉を吸わないのが何よりの予防

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【たけしの健康エンターテインメント!みんなの家庭の医学】(テレビ朝日系)2016年2月23日放送
「アレルギーのスペシャリストが警告!」

鼻水にくしゃみ、せき、目のかゆみと、今の時期は花粉症に悩まされる。花粉のような原因物質に体の免疫が過剰に反応して起こるのが、アレルギー疾患だ。実に日本人の3人に1人が、何かしらのアレルギーを抱えているという。

札幌医科大付属病院アレルギー外来の白崎英明医師は、「初めは軽くて見過ごされがち」な自分のアレルギー疾患に気づくことが、何よりも大事だと指摘する。

放置すると全身アレルギー反応、呼吸困難に

番組では、初期症状に気づくべき特に重要な疾患を3つ挙げた。

まず第3位が、成人ぜんそく。厚生労働科学研究費補助金で運営されている「リウマチ・アレルギー情報センター」ウェブサイト(2016年3月31日閉鎖予定)によると、20歳より前にぜんそくを発症した患者が20%なのに対して、20〜40歳が30%、40歳を超えてからのぜんそくが半数に上る。大半は成人ぜんそくなのだ。

初期症状はせき、息切れ、「ゼーゼー」という呼吸音の3種類。いずれかひとつが、夜中から朝方3、4時頃に出始めたら要注意だ。夜間は炎症を抑えるホルモンが減少するので、気管支の炎症が悪化するという。

第2位はアレルギー性副鼻腔炎、いわゆる蓄のう症だ。この病気の原因は、ウイルスや菌の感染、またはダニやカビなどのアレルギーで、特に問題なのが後者となる。初期症状は、鼻が詰まっていないのににおいが分からなくなるというもの。この症状に気づかないまま過ごすと、鼻にポリープができてしまい手術せざるを得なくなる。

そして1位は、今や国民病とも言える花粉症。白崎医師によると、約2割の患者にくしゃみや鼻水以外の症状が出ることがあるそうだ。

白崎医師「放置すると、全身のアレルギー反応が起きて呼吸困難になることがあります」

いったい、どんな症状なのだろうか。

花粉症患者の2割がなりやすい「口腔アレルギー症候群」

注意すべきなのは、「食後に口やのどが痛がゆい」となった時だ。これは「口腔アレルギー症候群」の初期症状の可能性があり、花粉症患者の2割がなりやすいと白崎医師は説明する。

口腔アレルギー症候群は、特定の果物や野菜を食べた際に口の周りやのどがかゆくなる症状が出る。症状がひどくなるとじんましん、さらにはアナフィラキシーショックを引き起こし、呼吸困難に陥る恐れまであるのだ。原因となり得る食品は、リンゴ、モモ、メロン、キウイ、マンゴーのような果物や、ニンジン、トマト、セロリといった野菜、ほかにもナッツ類やマスタードも含まれる。これらに含まれるアレルギーの原因物質が花粉のそれと似ているため、花粉症患者が口に入れると、体の中の免疫細胞が「勘違い」して過剰反応してしまい口の周りがかゆくなったりすることがあるのだ。

花粉症の人は、当たり前だが花粉を吸わないのが何よりの予防になる。白崎医師は、マスクにひと工夫を施すと花粉除去率が大幅にアップするとして、その方法を番組で披露した。

まずハンカチ大のサイズのガーゼを左右三つ折りにして、その後で上下三つ折りにする。次にマスクの内側にそのガーゼを当てて、鼻を覆うように装着する。これだけだ。

ビートたけし「かなり違いますか」

白崎医師「マスクは鼻の横やほほの間にすき間ができて、花粉が侵入してくることがあります。侵入してきた花粉をガーゼでブロックする、2次バリアになります」

ガーゼは洗ったものを使うのがポイント。ガーゼの繊維の並びが不規則になるので、花粉をとらえやすくなるそうだ。