台湾の国家実験研究員地震工程研究中心(地震技術研究センター)は3日、台湾南部で2月6日未明に発生した台湾南部地震で、倒壊した「維冠金龍大楼」には深刻な強度不足があったと発表した。同建物の強度が正常だったなら、地震全体の犠牲者は6人にまで抑えられた可能性があるとの見方を示した。(イメージ写真提供:123RF)

写真拡大

 台湾の国家実験研究員地震工程研究中心(地震技術研究センター)は3日、台湾南部で2月6日未明に発生した台湾南部地震で、倒壊した「維冠金龍大楼」には深刻な強度不足があったと発表した。同建物の強度が正常だったなら、地震全体の犠牲者は6人にまで抑えられた可能性があるとの見方を示した。

 地震技術研究センターは、台湾南部地震について地震の規模は土壌の状態などの状態のデータにもとづき、地震発生から2分以内に死亡した人の数を改めて算出した。火災発生などは考えず、地震の揺れによる建物の倒壊などで死亡した人の推定値だ。

 センターは、維冠金龍大楼には重大な強度不足があったと指摘。正常な建物だったら、倒壊はしなかったはずとの結論が出たという。

 台湾南部地震では、倒壊した維冠金龍大楼で115人、それ以外の場所で2人の、計117人が死亡した。センターによると、維冠金龍大楼が建設された当時の基準にもとづいて建てられていたら、「損傷は受けたものの、倒壊は免れた」という。

 その場合、維冠金龍大楼で多量の死者が出ることはなく、台湾南部地震で死亡した人は合計で6-12人の範囲になったと考えられるという。また、小さな建物を含め、倒壊した建物は計216-367棟と推定された。実際に倒壊した建物は246棟なので、建物の倒壊数では、想定の範囲内だったことになる。(編集担当:如月隼人)(イメージ写真提供:123RF)