パートナーや友達など「同じものを食べているのに太る人と太らない人」「同じダイエットをしても痩せる人と痩せない人」がいて、どうして? と思った経験はありませんか? 実はこれには人体の神秘ともいうべき理由がありました。

同じものを食べているのに、あの人が太らない理由

低GIや低糖質ダイエット、脂質を制限したり、乳酸菌を摂ってみたり。色々なダイエットで成功している人も多いのに自分に結果が出ないのはなぜ? また、家族や夫婦で同じ環境で同じものを食べているのに片方だけ太ったり、お腹をこわしたりといったこともよくありますよね。もともとの体質や遺伝のせいかと思われていましたが、もう少し興味深くて、とても身近なあるものがカギを握っていたのです。

ある医師が参加したGI値の研究にて

自身も持病があり二型糖尿病の家系でもあるため、日頃からGI値や健康に気を配っているある医師がイスラエルで行われた研究に参加しました。それは、1000人の被験者を対象に1分ごとの身体の状態をモニタリングし、食べたものが身体にどう影響しているのかを調査するというもの。人が食べたものは消化されて糖になり、血液に乗って体内へ送り出されます。これが血糖値で、血糖値が急上昇すると、それを抑えるためのホルモンであるインシュリンが分泌されます。インシュリンは脂肪の合成を促進し、体内への糖の摂り込みも促してしまうため肥満に繋がってしまうのです。この調査の結果、驚くべきことが判明しました。パスタを食べると血糖値が急上昇し、ヨーグルトを食べると血糖値の上昇が緩やかなAさんに対し、同じものを食べているBさんは正反対の結果が出たのです。これは、食品のGI値とそれを摂った人の血糖値の上昇は比例しないことを示しています。同じGI値の食品を摂っても正反対の結果が出るとは驚きです。

その謎は腸内フローラにあった

この調査では、同じ食事を摂っている被験者の排泄物も調べていました。すると彼らの便に含まれているバクテリアや細菌類が個人によって全く異なっていることがわかりました。腸内での消化吸収や免疫力を担っている腸内フローラですが、食べ物に対する様々な反応も腸内フローラによって変化することが判明したのです。この研究が進めば、個人単位で太りやすい食べものや体に悪い影響を与える食べものもわかるということ。今はまだ自分の腸内フローラを覗き見ることはできませんが、美容や健康に関する大切な鍵を握っているのは間違いなさそうですね。


writer:しゃけごはん