2015年10月に南米で感染が報告されてから瞬く間に感染範囲を広げ、いまや世界中で流行しているジカウイルス感染症(ジカ熱)ですが、症状が比較的軽いことから、感染に気付かないままの人も多くいます。そんなジカ熱の検索数がどれほど増えているのかを可視化したマップをGoogleが公開しており、わずか数カ月間で世界中でどれほどジカ熱が注目されるようになったのかがわかるようになっています。

The world searches for the Zika Virus

https://googledataorg.cartodb.com/u/googledata/viz/8642706a-dfef-11e5-9f8a-42010a14800b/public_map

ウェブサイトではマップのアニメーションが自動再生されていますが、画面左下のバーから2015年10月6日〜2016年2月23日までのGoogle検索におけるジカ熱への関心度を自由に見ることができます。例えば2015年10月14日の時点では南米の一部だけに青いマークが現れていますが……



約1週間後にはコロンビアやベネズエラまで範囲を拡大。



1カ月と少し過ぎた11月22日にはブラジル南部にまで範囲が広がり、メキシコでは検索数が爆発的に増えています。



12月12日になると北米やインドでもジカ熱が注目され始めます。



その約1カ月後には感染範囲の広がりによって北アメリカ・ヨーロッパ・オーストラリアでの検索数が増加。



2月1日にWHOがジカ熱「国際的に懸念される公衆衛生上の緊急事態」を宣言すると検索数は急上昇。全世界でジカ熱に対する関心が増えていることがわかります。



上記の様子は以下のアニメーションでも確認できます。

感染者5人のうち4人には症状がほとんど出ないため、ジカ熱感染者の発見は難しいと言われています。ジカ熱を撲滅するにはワクチンや診断法を開発する団体をサポートすることに加え、「人々が自分の身を守る方法を意識する」必要があるということで、Googleはジカ熱が流行する危険性のある場所を特定するためのプラットフォームを作るためUNICEFと協力関係を結んだとのこと。今回の地図はその一環として作られたもので、2015年10月以降、ジカ熱への関心はおよそ3000倍にまでなっているそうです。

Official Google Blog: Providing support to combat Zika in Brazil and beyond

https://googleblog.blogspot.jp/2016/03/providing-support-to-combat-zika-in.html

また、Googleは健康状態に関する900以上の情報に関してキーワード検索を強化しており、「ジカ熱」と検索するとウイルスの概要や症状などが検索結果に直接表示されるようにカスタマイズされています。情報は常にアップデートされ、誰でも最新の情報にアクセスしやすい状態を保っています。



さらに、YouTubeのクリエイターやセサミストリートとコラボレーションすることでも、ジカ熱に対する人々の意識を高める、という取り組みを行っている様子。

Plaza Sésamo: Elmo y Raya aprenden a evitar las picaduras - YouTube

ジカ熱の脅威についてはWHOも危機感を抱いており、目に見える症状がほとんどないゆえに感染に気付かず、将来の子どもの誕生に大きな影響を与えると考えられています。また、まれに重篤な神経疾患「ギラン・バレー症候群」のトリガーになりえるとも言われており、ジカ熱感染者のうち5%という数字ながら全体の傾向としては懸念されるとのことです。

加えて、アメリカ疾病予防管理センター(CDC)は、アメリカ国内で性的接触によってジカ熱が感染したケースが新たに14件報告されたと発表しており、「当初考えられていたよりも、性的接触による感染はまれではない」として警告しています。ジカ熱に感染した68歳の男性が病気にかかってから62日後、十分に回復してからテストを行ったところ、精液からジカ熱のウイルスが検出されたという例もあり、感染拡大の阻止は困難を極めそうです。