ある中国人企業家が述べた「強風が吹く場所では豚でさえ空に舞い上がる」という言葉は中国で広く知られた言葉だ。流行という風に乗れば成功できるという意味で用いられているが、中国メディアの今日頭条はこのほど、中国製造業がグローバル競争においてどうすれば成功できるかという点を論じている。(イメージ写真提供:123RF)

写真拡大

 ある中国人企業家が述べた「強風が吹く場所では豚でさえ空に舞い上がる」という言葉は中国で広く知られた言葉だ。流行という風に乗れば成功できるという意味で用いられているが、中国メディアの今日頭条はこのほど、中国製造業がグローバル競争においてどうすれば成功できるかという点を論じている。

 記事は日本製の温水洗浄式便座が中国人の爆買いの対象となったことに言及し、中国国内でさまざまな反応を巻き起こしたと紹介。例えば、ある時事評論家は中国製造業の研究開発能力が弱いことが明らかになったと述べたほか、また中国のある歴史専門家は中国製温水洗浄式便座が見捨てられたのはクオリティに重大な問題があるからだと述べている。

 実際のところ、中国製の温水洗浄便座の品質はどうなのだろうか。中国で販売されている最高級の温水洗浄式便座の価格は約5680元(9万9400円)だが、日本では同等の製品を約2万7000円で購入できると指摘。また日本製品の場合は比較的短期間で新しい商品が発売される。中国人消費者が自国製品ではなく、安くて最新型の日本製品を購入したいと考えるのも無理はない。

 では中国製造業がグローバル競争のなかで消費者にとって魅力的な製品を造るにはどうすればよいだろうか。記事は「強風が吹く所では豚でさえ空に舞い上がる」という言葉が具体的に示すものの1つに、インターネットによる事業の変革や新たな価値の創出があると説明。しかし、これとクオリティ向上は別問題だと指摘する。

 記事は現在の中国企業に存在する問題点を指摘、それは今回の温水洗浄式便座の事例が表しているように、中国企業は現在の消費者の欲求を満足させる点で明らかに力不足であるという点だ。この点を別の角度から見れば、消費者をわくわくさせる商品を世に送り出す「意欲」が日本企業に比べて弱いとも言える。

 この意欲の差は研究開発費の差となって表れ、研究開発費の差は製品のクオリティの差としてはっきり表れる。強風が吹く場所を探すより強風を創り出す意欲を育むことこそが、グローバル競争で中国が優位に立つ秘訣と言えるのではないだろうか。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)