クアラルンプールで開催されている卓球の世界選手権で、中国メディアが最も注目している外国人選手と言えば、日本の福原愛(27歳、ANA)だ。(写真は新浪網の4日付報道の画面キャプチャー)

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 クアラルンプールで開催されている卓球の世界選手権で、中国メディアが最も注目している外国人選手と言えば、日本の福原愛(27歳、ANA)だ。2日のドイツ戦で敗れて涙ぐんだ時には、「もう泣くな!」との記事が発表された。3日のドイツ戦で勝利し、1日で雪辱を果たすと、今度は「日本の女子卓球がドイツにリベンジ 涙に異なる味わい」と紹介した。

 2日の1次リーグ最終戦では、自らもドイツのジルバーアイゼンに負け、チームとしても敗れた。試合後のインタビューでは、自分のせいでチームが負けてしまったと涙ぐんだ。

 3日はジルバーアイゼンに勝ち、チームも勝利と「完全雪辱」を果たした。福原は自らの勝ちが決まった直後、その場にしゃがみこんで泣いた。

 中国メディアの新浪網は2日の試合終了後、「もう泣かないで!」とする記事を掲載。これまでに勝っても負けても涙してきた福原愛の写真を多数掲載した。3日の試合後には「2種の涙、悲喜こもごも」と紹介した。いずれにせよ、福原愛に対する強い関心と好感を示す記事だ。

 中国で福原愛の人気が高い最大の原因は、2005年から2年間、同国卓球スーパーリーグの遼寧本鋼チームに所属したことだ。テレビ番組に出演した際には、彼女の笑顔が視聴者を魅了した。なんといっても、中国語がめきめき上達していくことに、中国人は驚いた。

 福原は、チームのメンバーとの交流を通じて中国語を身に着けた。したがって、東北なまりの中国語を操る。そのため「東北なまりの中国語を話す、唯一の外国人選手」などとも言われている。チーム仲間との交流のよさがうかがえるとして、「標準語としては難点がある」ことがかえって、好感度をアップしている。

 福原の笑顔に魅了される中国人も多い。そして、負けた際の涙は「責任感の強さを示すもの」と理解されている。

 中国では、世界的に活躍する日本人選手が「リスペクト」の対象になることが珍しくない。例えば、水泳の北島康介選手だ。福原の場合には「中国で最も愛される日本人選手」と言ってよい。(編集担当:如月隼人)(写真は新浪網の4日付報道の画面キャプチャー)