台湾メディアの中央社によると、香港城市大学の郭位学長は2月下旬に台湾の成功大学に招かれて講演し、英語力と国際化の度合いは直結しないと主張した。郭学長は例として日本人などを挙げた。(イメージ写真提供:(C)Law Alan/123RF.COM。香港城市大学の校舎)

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 台湾メディアの中央社によると、香港城市大学の郭位学長は2月下旬に台湾の成功大学に招かれて講演し、英語力と国際化の度合いは直結しないと主張した。郭学長は例として日本人などを挙げた。

 郭学長は、高等教育と国際化について講演した。語学については「道具にすぎない」と断言。「英語が上手だということは、国際化していることを意味しない」と論じ、「日本の国際化のレベルは台湾より高い。しかし一般的に言って、日本人の英語能力は決してよいとは言えない」、「フランス人もドイツ人も、英語をあまり話せない。しかし、いずれも高度に国際化した国だ」と主張した。

 郭学長はさらに、高等教育と国際化の別の問題点として「学位と学識は違うことを見落とすことだ。学位以外に学識が必要だ。学位をいっぱい持っていても、国際化のレベルが高いとは言えない」と論じた。

 郭学長は「英語はとても大切だ。しかし国際化の重心が英語(教育)にあるわけではない」と主張。「国際化の重点は、中味の充実にある。高等教育機関の研究は、全地球に影響する。研究こそが、人類に永続的な発展をもたらす鍵だ」と述べた。

 郭学長によると、英語能力や学位が、人類に対する貢献度とは別物であることを示す好例が、2015年にノーベル生理学・医学賞を受賞した中国人研究者の屠ユウユウさんだ。(「ユウ」は口へんに「幼」)。(イメージ写真提供:(C)Law Alan/123RF.COM。香港城市大学の校舎)

 郭学長は「屠さんは、英語が上手でない。博士号もない。発表した論文も、それほど多くない。しかし彼女の研究は、人類に対して非常に大きく貢献した」と論じた。(編集担当:如月隼人)