ベントレー・Continental GT V8 Sの試乗車のナンバープレート「528」という数字は、同モデルの最高出力と同じになっています。つまり、4.0L V8ツインターボエンジンは、528ps/6000rpm、680Nm/1700rpmというアウトプットを誇ります。

「アウディRS7スポーツバック」が搭載する4.0LのV8ターボとは、84.5×89.0というボア×ストローク、9.3:1という圧縮比が同じなのはもちろん、可変バルブタイミングや気筒休止といったシステムも同じように搭載されていますが、「アウディRS7スポーツバック」は560ps/5700-6600rpm、700Nm/1750-5500rpmで、スペックが異なっています。

アウディRS7スポーツバックよりも32ps/20Nm控えめになっている「Continental GT V8 S」とはいっても、圧倒的な加速フィールはもちろん健在。

アウディRS7スポーツバックよりも上品な走りという手応えは、ベントレーならではのセッティングがパワートレーンやシャーシに施されているはずで、ほかにも優雅なインテリアもそうした印象を強めているのかもしれません。

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また、全長4820×全幅1945×全高1400mmという大きなボディサイズで、2380kgというかなりの重量級であることを感じさせないのも魅力です。

もちろん、絶対的なサイズと重さがありますから軽いわけではありませんが、いい意味で期待を裏切る軽快な身のこなしは、ベントレーがドライバーズカーであることを再確認させてくれます。(もちろん、2ドアクーペ、もしくはコンバーチブルのコンチネンタルシリーズではありますが)

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乗り心地は上質そのもので、大小問わず路面からの入力をほぼ完璧に減衰し、無粋な音も振動も伝えてきませんが、味わいのない無機質な空間ではなく、踏み込むと頼もしいエキゾーストノートが伝わってきますからたまりません。

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そこは高級車であっても扱いやすい、軽めのパワステやペダルの反力などが大きく作用しているはず。今回は時間の都合で確認できませんでしたが、「超」を含めた高速走行時には4WDでもあって万全のスタビリティが確保されていることが伺えました。

大人のスポーツラグジュアリー・クーペと表現するのがふさわしい「Continental GT V8 S」。2500万円クラスの価格は雲のはるか上の存在ですが、払える人には買い得感すらあるのかもしれません。

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(文/塚田勝弘 写真/小林和久、塚田勝弘)

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