中国メディアの中新網はこのほど、2011年3月11日に発生した東日本大震災について、震災直後と現在の写真を比較する記事を比較した。読者からは、日本の「復興能力の強靭さ」に驚くコメントが寄せられた。(イメージ写真提供:123RF)

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 中国メディアの中新網はこのほど、2011年3月11日に発生した東日本大震災について、震災直後と現在の写真を比較する記事を比較した。読者からは、日本の「復興能力の強靭さ」に驚くコメントが寄せられた。

 中国では、読者からのコメント投稿を受け入れるネットメディアが多い。しかし、寄せられるコメント数はメディアによって総統に違う。中新網へのコメントはそれほど多くない。東日本大震災での復興を示す写真記事には、日本時間3日午前11時20分までに195件のコメントが寄せられた。同サイトの日本がらみの記事としては、かなり多い部類に属する。

 同時点で「いいね」が最も多いのは「日本という民族は実に恐ろしい!」だ。中国人は、評価の対象が「隔絶してすばらしい」場合に「恐ろしい」と表現することがある。同表現は特に、日本人や日本社会の形容に使われる場合が多い。日本人の「徹底ぶり」を示すのによくなじむからと考えられる。

 「いいね」が次に多いのは、「日本人は恐ろしいといわざるをえない」だ。次は「日本の人々は生存能力が強い。次に大地震がきても、(施設などが)絶対に耐えられるよ。頑張れ!」だ。さらに「あの津波は本当にすごかったんだな」など、災害のすさまじさに、改めて驚く書き込みもある。

 ただし、福島第一原発の事故で発生した汚染は、いまだに解決されていないと指摘する書き込みもある。

 被災地の「今」を示す写真は、いずれも瓦礫(がれき)や流されてきた船が、きれいに撤去されている。整備はされているが、新たな建物は少ない。日本人ならば、「復興はまだまだ途上」と感じる人が多いだろうが、中国人の多くは「整理が行き届いている」ことに、「日本人らしい仕事の徹底ぶりを示す」と、強い印象を受けたようだ。(編集担当:如月隼人)(イメージ写真提供:123RF)