国連の安全保障理事会は日本時間3日未明、北朝鮮に対するかつてない厳しい内容の制裁決議を全会一致で採択した。裁決直後、中国の劉結国連大使は「核保有は北朝鮮自身の利益に合致しない」などと、軍事力を誇示する北朝鮮を強く批判した。(イメージ写真提供:123RF)

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 国連の安全保障理事会は日本時間3日未明、北朝鮮に対するかつてない厳しい内容の制裁決議を全会一致で採択した。裁決直後、中国の劉結国連大使は「核保有は北朝鮮自身の利益に合致しない」などと、軍事力を誇示する北朝鮮を強く批判した。

 劉大使は、今回の制裁は、北朝鮮が核と長距離ミサイルの能力をさらに高めることに反対し、防止するためのもので、国際社会が核の不拡散の仕組みを維持する厳粛な態度と、朝鮮半島の非核化の実現という目標のために努力することを示したと表明。「核保有は北朝鮮自身の利益に合致しない」と、北朝鮮の核保有についての認識は間違っていると指摘した。

 劉大使は、韓国への新式ミサイル防衛システム「THAAD」を含め、朝鮮半島で軍事的対決色を高めることについても「害ばかりで利益なし」と批判。米・韓・日の動きを牽制した。さらに、今回の決議には、苦境にある北朝鮮の一般国民に対する人道上の配慮も盛り込まれたと指摘した。

 中国の外交当局者はこれまでも、「制裁は目的ではない。朝鮮半島の非核化と安定が目的」と繰り返してきた。政府系メディアの中国網は2月末の時点で、「朝鮮(北朝鮮)制裁は目的でない。目的は北朝鮮を助けることだ」と題する論説を発表した。

 同論説は、日米間が北朝鮮に対する制裁をエスカレートさせてきたが、「よくない結果をもたらした」と批判。中国が国連安保理による北朝鮮制裁に同意してきたのは、あくまでも北朝鮮を6カ国協議のテーブルに戻すのが目的で、問題解決は交渉による以外にないと論じ、「中国は北朝鮮を救う努力を放棄しない」と主張した。

 同論説は一方で、「中朝ともに独立した主権国家であり、それぞれが発展モデルを持っている。中国は北朝鮮の内政に干渉しない」と、北朝鮮に中国の考え方を受け入れさせることが難しいことをにじませた。(編集担当:如月隼人)(イメージ写真提供:123RF)