中国メディアの新浪網は2日、ロシアでの報道を引用して、同国が北朝鮮に小麦2500トンを「贈った」と報じた。5月にも「大規模な食料支援」を実施する計画という。(イメージ写真提供:123RF)

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 中国メディアの新浪網は2日、ロシアでの報道を引用して、同国が北朝鮮に小麦2500トンを「贈った」と報じた。5月にも「大規模な食料支援」を実施する計画という。

 小麦はすでに、北朝鮮西部の南浦港に到着したという。人道支援物資としての提供で、50キログラム入りの袋にはそれぞれ「ロシア連邦寄贈」、「生産:2015年」、「非売品」と表示がある。

 小麦は北朝鮮船に積み込まれた。南浦港到着時には、駐北朝鮮ロシア大使館や国連機関である国際連合世界食糧計画(WFP)の駐北朝鮮係官も、積荷の確認をしたという。

 記事によると、ロシアは5月には、北朝鮮に大量の小麦を提供する計画だ。

 現地政府は「外国人」を招待して、南浦特別市内の託児所や孤児院で、児童がロシアから送られた小麦で作り、ビタミンを補給した「栄養ビスケット」を食べる様子を見せた。児童は毎日、栄養ビスケットを食べられるようになったという。

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◆解説◆
 北朝鮮が長距離ミサイル/ロケットを打ち上げたことに対する国連安保理の制裁決議は、日本時間3日未明にまで遅れた。ロシアの「抵抗」が原因だった。中国が、北朝鮮の一般国民に対する「人道面の配慮」強調しつつ、比較的すんなりと合意したのとは対照的だ。

 中国の王毅外交部長(外相)は2月23-25日に訪米し、米国のケリー国務長官と会談した。米中間には、北朝鮮の発射を受け、韓国への新式ミサイル防衛システム「THAAD」配備問題が浮上した。両国は、南シナ海問題でも対立している。中国が安保理の北朝鮮制裁決議に比較的早期に同意した背景には、米中間で何らかの「取り引き」があったと解釈するのが自然だ。

 一方で、米ロ間にはウクライナ問題が存在する。米国などが主導した同問題によるロシア制裁は、ロシア経済に深刻な影響をもたらした。ロシアが抵抗した背景には、外交における「独自性」を米国や国際社会にアピールする意図があったと理解できる。(編集担当:如月隼人)(イメージ写真提供:123RF)