誰かに外国語を教える際、その国の文化や生活習慣に対して十分な知識と経験がないと、教える内容が無味乾燥でチープなものになりがちだ。現地に留学などで滞在し、さまざまな経験を積んだ人が教えると、やはり重みが違ってくるように思える。同じ外国人としての視野に立てるという意味では、ネイティブ講師を凌ぐ説得力を持つこともあるだろう。(イメージ写真提供:123RF)

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 誰かに外国語を教える際、その国の文化や生活習慣に対して十分な知識と経験がないと、教える内容が無味乾燥でチープなものになりがちだ。現地に留学などで滞在し、さまざまな経験を積んだ人が教えると、やはり重みが違ってくるように思える。同じ外国人としての視野に立てるという意味では、ネイティブ講師を凌ぐ説得力を持つこともあるだろう。

 中国メディア・財経網は2月29日、中国の大学で日本語を専攻したのち日本へ留学し、日本一周のバイク旅行を通じて多くのものを得た30歳の中国人日本語教師を紹介し、その熱意を伝える記事を掲載した。

 記事で紹介された日本語教師の男性は、「卒業後の就職が見込める安定した専攻」を望む両親の反対を押し切って大学で日本語を専攻。卒業後に四川省で日本語教師として就職するも、その後社会学の大学院生として日本へ留学したという。日本では「生きるということに対するプレッシャー」を感じ、宅配便の仕分けやスーパーのレジなどのアルバイトをこなす傍らで生活費を稼いでいた。また、留学中にバイク事故にも遭遇したが「外に出たのは、自分を磨くため」と考えて自力で乗り越え、両親には「大したことない」と偽って報告していたそうだ。

 記事はまた、この男性が帰国前に1カ月かけてバイクで本州と北海道を一周する旅行を敢行したことを紹介。その後中国に戻ると、日本での経験を買われて日本語学校からオファーがあり、現在校長を務めていると伝えた。

 日本に留学に行けば、日本での生活を否が応でも体験することができる。しかし、そのようなチャンスに恵まれず、中国国内で日本語を勉強するような人にとっては、今回紹介された男性のような人材が大切だ。彼が語る経験がそのまま、生徒にとっての日本へのイメージとなり、日本に関する知識へとつながっていくからである。

 将来現地で日本語を教えるかどうかに関わらず、縁あって日本へ留学しに来た中国人学生には是非、日本社会においてさまざまな生活経験を積んでもらいたい。そして、良いことでも悪いことでも、素直に感じたことをそのまま中国国内に向けて発信してもらいたい。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)