29日、福建省の農村部で17人ものベトナム人花嫁が次々に姿を消す事件が起きた。多額の謝礼金が持ち逃げされている。写真はベトナム。

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2016年2月29日、シンガポール華字紙・聯合早報によると、福建省泉州市に属する南安市郊外の金淘鎮と眉山郷一帯で17人ものベトナム人花嫁が次々に姿を消す事件が起きた。多額の謝礼金が持ち逃げされている。

近年、結婚紹介所のあっせんにより中国へ嫁ぐベトナム人花嫁が増えているが、その一方で、意思に反する結婚や逃亡、資産の持ち逃げ、花嫁がエイズウイルス(HIV)に感染していることが発覚するなど、さまざまな問題も起きている。今回起きた事件も、被害者の多くは農村の貧困地区に居住する男性たちで、花嫁を得るためになけなしの私財を投げ打ったが、花嫁も財産も失うという悲惨な結果になっている。

被害者の男性は28歳の妻をめとるのに借金をして謝礼金5万9000元(約100万円)を支払った。4カ月一緒に過ごし、妻は子どもを授かり、家族みな喜んでいた。ある日、妻が「ベトナムから母が流産の予防薬と粉ミルクを送ってきたので、友達のところに取りに行く」と言い、別の家に嫁いだベトナム女性のところに一緒に行った。ベトナム人花嫁2人は食材を買いに行ってくると言って出かけたまま姿を消した。これまで買い与えていたアクセサリーや家にあった現金もなくなっていた。

男性は「小学校しか出ておらず、物事をよく知らない自分が悪かった」と悔やんでいる。妻とは事実上の婚姻関係にはあったが、役所に届けてはいなかった。「子どももじき生まれるのに、なぜ…」と話している。ベトナム人花嫁の詐欺が横行していることも、事件が起きてから初めて知ったという。

中国では男性人口が多く、特に農村では結婚できない者が多数いる。外国人花嫁の需要は高く、ベトナム以外にも、カンボジアやラオスから花嫁をあっせんするケースも増えている。しかし、悪徳仲介業者が少なくないことや結婚手続きの違い、国際婚姻の法整備が不十分なこともあって、結婚詐欺が横行している。(翻訳・編集/岡田)