日本はオーストラリア戦で採用した4-4-2ではなく、4-2-3-1でスタート。宮間をトップ下で起用した。

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【日本代表・総評】 5.5
オーストラリア戦の課題だった選手同士の距離感やフリーランを意識し、連動した攻撃を披露。左サイドを中心にチャンスメイクし、主導権を握った。60分前後から徐々に運動量が落ち、相手の反撃を許す場面もあったが、福元のPKストップ、岩渕の先制弾で勝利を掴んだかに思われた。しかし、試合終了間際に失点して得た勝点は1。勝ち切れず、五輪出場へ崖っぷちの立場を脱せなかったのは痛い。
 
 [個人採点・寸評]
GK
1 福元美穂 6
経験を買われてスタメン起用。最後方から絶え間なく声を出して最終ラインと密にコミュニケーションを取り、足もとも問題なし。安定したパフォーマンスで安心感を生むとともに、絶体絶命のピンチでも素晴らしいPKストップでチームを救っただけに、失点時のファンブルが悔やまれる。
 
DF
2 近賀ゆかり 6
フィジカルで勝負してくる韓国の攻撃陣に真っ向勝負。49分には、エリア内に侵入してくる相手を一撃で仕留めてピンチを脱出。PK判定は不運もあったが、福元の好セーブに救われた。
 
4 熊谷紗希 5
くさびに鋭く反応し、相手FWのチョン・ソルビンを完全に封じていた。しかし唯一失点の場面はGK福元と交錯してセカンドチャンスを許し、まさかの出来事に頭を抱えていた。
 
13 有吉佐織 6
前戦とは異なる左SBでの起用となったが、対人の守備で相手のカットインをしっかり阻止。間一髪のスライディングでピンチを防いでいたが、86分はゴール前へのクロスを許してしまった。
 
17 田中明日菜 6
意識的にサイドチェンジを織り交ぜてビルドアップ。何度か安易に寄せて相手に入れ替わられる場面はあったものの、無難にまとめて初先発の役目は果たした。
 
※MAN OF THE MATCH=取材記者が選定するこの試合の最優秀選手。
※採点は10点満点で「6」を平均とし、「0.5」刻みで評価。
※出場時間が15分未満の選手は原則採点なし。
 
MF
7 川村優理 6.5
持ち味の球際とボール奪取でチームのポゼッションを高め、ボランチの位置から攻撃にも参加。39分、CKに合わせた渾身のヘディングシュートはわずかに枠を外したが、攻守両面で十分に機能していた。
 
8 宮間あや 6
ボランチから最前線まで流動的にポジションを取り、連係プレーでチャンスを創出。オーストラリア戦で精彩を欠いた姿はそこにはなく、キャプテンとして力強くチームを牽引した。
 
9 川澄奈穂美 6
左サイド主体の戦術の影響で攻撃の圧力が上がらないなか、先制点では岩渕に絶妙なクロスを供給。勝負どころで瞬間的にトップギアへ入れた点は評価できる。
 
19 上尾野辺めぐみ 5.5 (59分OUT)
スペースを埋める動きは良かった一方で、パスミスやボールロストが散見。その後自らのスライディングや味方のサポートで“未遂”に終わったが、何度もカウンターを許してしまった。
 
FW
10 大儀見優季 5.5
時には3人がかりで抑えに来る相手に、連戦を感じさせない運動量とフィジカルの強さで対抗。チェイシングも意欲的にこなしたものの、決定機を二度逃したのはエースとしていただけない。
 
20 横山久美 6.5 (77分OUT)
4分にバー直撃のミドルを放つなどピッチ内で躍動。オーストラリア戦で課題に挙げた「ボールの引き出し」もしっかりアジャストし、攻撃面で“最も頼りになる選手”だった。
 
交代出場
FW
16 岩渕真奈 6.5 (59分IN)
2戦連続途中出場。64分、自らボール奪取してシュートを放つと、84分には川澄のクロスに合わせて先制ゴール。数少ないチャンスで結果を出したが、まさかの引き分けでヒロインになり損ねた。
 
MF
14 中島依美 - (77分IN)
左サイドハーフに入り、推進力全開でプレー。同点とされた後も、逆転すべく懸命の動きを見せたが、チームを救うことはできなかった。
 
監督
佐々木則夫 6
スタメンを6人変更。韓国を意識するのではなく、自分たちのプレーを出すことに焦点を当てたアプローチが功を奏し、試合の主導権を握った。最後の失点は監督としてはどうしようもなかった。
 
※MAN OF THE MATCH=取材記者が選定するこの試合の最優秀選手。
※採点は10点満点で「6」を平均とし、「0.5」刻みで評価。
※出場時間が15分未満の選手は原則採点なし。