間もなく桜のシーズンを迎える日本。今年もシーズンに合わせて大勢の中国人観光客が見込まれる。一方で「日本に行かなくても桜を楽しめる」と宣伝される中国国内の桜の名所もある。そこには日本への対抗意識が若干伺えるが、このほど中国メディアで紹介された梅林は違う。「日本に行かなくても日本が味わえる梅林」なのだ。(イメージ写真提供:123RF) 

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 間もなく桜のシーズンを迎える日本。今年もシーズンに合わせて大勢の中国人観光客が見込まれる。一方で「日本に行かなくても桜を楽しめる」と宣伝される中国国内の桜の名所もある。そこには日本への対抗意識が若干伺えるが、このほど中国メディアで紹介された梅林は違う。「日本に行かなくても日本が味わえる梅林」なのだ。

 中国メディア・新浪は1日、湖南省長沙市にある梅林が「あたかも日本にいる」雰囲気が味わえることで評判になっているとする記事を掲載した。記事によると、梅林の面積は約67ヘクタールで、敷地内で満開となった梅の花が春風に揺られて舞い散る様子が非常に美しいとのこと。そして「梅の花は遠くから見ると桜の花に似ている」ことから、見物客たちがしきりにネット上で「まるで日本にいるようだ」とつぶやいていると紹介している。

 また、梅園の近くにはまばゆい黄色の花が海の如く咲いている菜の花畑があり、青い空、白い雲、黄色い菜の花の美しい風景に「長い時間佇み、その場から離れようとしない子どもたちもいた」という。この菜の花畑、もとは違法成人ビデオの倉庫があったというから、見事な「更生」ぶりである。

 あたり一面を埋め尽くさんばかりに咲いた梅の花からは、さぞや甘酸っぱい春の香りが漂っていることだろう。菜の花の独特な香りからは春の訪れを感じ、なんとなく心も「春モード」に入ってしまうから不思議である。

 何も日本を絡める必要がない、中国にある美しい梅林なのに、見物客の口から「まるで日本だ」という感想が出てくる。そこからは、彼らの日本に対する印象とともに、「日本の桜」に対する憧憬を感じずにはいられない。もしかしたら中国国内のお堅いメディアから「中国の梅林の美しさを見て日本を想起するとは、日本かぶれ、外国かぶれも甚だしい」という厳しいご意見が出るかもしれない。しかし、それでも中国には根強い「日本の桜ファン」が存在することに変わりないのだ。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)