いくら若いからといって、羽目を外して一気に飲み過ぎる習慣を続けると、将来的に後悔することになるかもしれない。

カナダのモントリオール大学の研究チームが、1日に5杯以上の「大量飲酒」を月に1回でもすると高血圧のリスクが高まるという研究をまとめ、米の青年健康学誌「Journal of Adolescent Health」2016年3月号に発表した。

「月に1回」でも影響あり

欧米の予防医学の分野では、1回で5杯以上のアルコール飲料を飲むことを「大量飲酒」と定義している。ちなみに、日本の厚生労働省では「多量飲酒」と呼び、「1回平均60グラム以上のアルコール量」と定義する。こちらは、ビール中ビン3本分、日本酒3合弱以上に相当する。

若い人の血圧は、カナダの基準では収縮期(高い値)で104程度が正常とされ、120〜139は高血圧前症、140以上は高血圧と診断される。

研究チームは、20〜24歳の時点で日々の飲酒量データを含む健康記録がある男女756人を対象に、大量飲酒が血圧に及ぼす影響を調べた。その結果、大量飲酒をしない人に比べ、月1回する人は平均で2.6ポイント、週1回する人は4ポイント高かった。また、20歳の時点で大量飲酒を繰り返した人は、24歳の時点でも85%が続けていた。そして毎年1ポイントずつ血圧が上昇していた。

こうした結果から同大のジェニファー・オラフリン教授は「日常的に大量飲酒をしている若者は、長期的な健康の見通しがかなり厳しいと言わざるをえません。いずれ高血圧になるのは目に見えています」とコメントしている。