その症状、「若年性更年期障害」かもしれない(写真はイメージ)

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タレントで元グラビアアイドルの川村ひかるさん(36)が2016年3月2日放送のフジテレビ系「ノンストップ」にVTR出演し、若年性更年期障害を患っていることを告白した。

若年性更年期障害は、最近、若い女性の間で増えている。いったい何が理由で起こり、どんなことに気をつければいいのだろうか。

髪の毛がすごく抜け風呂の排水溝がつまった

川村さんが若年性更年期障害と診断されたのは31歳の時だという。番組の中で、その症状の苦しみをこう語っている。

「すごいめまいがしたり、頭痛や吐き気がひどかったり、汗がだ〜っと出たりしました。髪の毛もすごく抜けました。えっ、こんなに抜けたの? と驚くほど。お風呂の排水溝が3日でつまりました」
「物忘れが激しくなり、海外旅行に行くのを忘れたほどです。すごく体重が減ってしまい36キロに。体脂肪が10%を切ったので、しんどかったです」

しかし、何より一番つらかったのは体の不調が周囲に理解されないことだった。

「更年期だと説明しても、『31歳でしょ。違うよ』とか、逆に『大丈夫』といわれる言葉に傷つきました。『大丈夫』といわれると責められている気になって。友だちから『ちょっとこの人おかしいな』と思われるのが悲しかった」

現在も治療中の川村さんが、あえて「若年性更年期障害」を告白したのは、この病気を理解してほしいことと、若い人に気をつけてもらいたいからだ。過去に「若年性更年期障害」を告白した有名人はほとんど見当たらない。中高年の「更年期障害」ですら、「オンナ」をウリにする女性芸能人にとってはイメージダウンになるため、カミングアウトをした人は、木の実ナナ・森昌子・高畑淳子・生田悦子・高橋真梨子さんら数えるほどだ。

仕事のストレスと無理なダイエットが引き鉄

川村さんは、23歳の時に子宮内膜症にかかり、35歳の時に脳動脈瘤も見つかっている。こうした闘病体験が「勇気の告白」につながっているようだ。

「若年性更年期障害」とはどんな病気なのか。産婦人科医のウェブサイトをみると、通常の更年期障害は、閉経(日本人平均50歳)前後の10年間くらいに起こる、ホルモンバランスの崩れが原因の体調不良だ。月経不順、冷え性、頭痛、ほてり、イライラ、うつ症状......などだ。

若年性更年期障害は、20〜30代で更年期障害と同じ症状が起こるものだが、早まって20〜30代で「閉経」が起こり、更年期障害になるわけではない。仕事のストレスがたまったり、無理なダイエットで栄養がいきわたらなくなったり、不規則な生活を続けたりするとホルモンバランスが崩れ、中高年の更年期障害と似た症状が起こるのだ。

中高年の場合は、閉経が近づくにつれて卵巣から出る女性ホルモンのエストロゲンが減っていく。すると、脳が卵巣に「もっとエストロゲンを分泌しろ」と命令を出す。卵巣には分泌能力がないのに無理をしてしまうためホルモンバランスが崩れる。

しかし、20〜30代女性ではエストロゲンの分泌が減ることはほとんどない。それでも中高年と似た症状が出る理由は2つある。1つはストレスで「自律神経失調症」になり、卵巣の機能が低下すること。もう1つは、若い女性の2人に1人は体験する「月経前症候群(PMS)」だ。月経前にイライラしたり、集中力がなくなったり、気持ちが落ち込んだりする。この症状が悪化すると、更年期障害と同じ症状が現れてくる。川村さんも20代の時、グラビアアイドルの仕事のために、極端なダイエットを繰り返したことを告白している。

自分でできる若年性更年期障害チェック

ある専門医のサイトに自分でできる【若年性更年期障害チェック】が載っていた。5項目以上に○がついたら「要注意」だという。

(1)月経不順や月経痛が時々ある

(2)頭痛や胃痛がある

(3)肩こりや腰痛が治らない

(4)疲れがなかなかとれない

(5)のぼせやめまい、耳鳴りがする

(6)肌荒れが治らない

(7)抜け毛や白髪が増えた

(8)便秘や下痢になりやすい

(9)ドライアイ、ドライマウスになる

(10)寝付きが悪い

(11)トイレに行く回数が増えた

(12)著しい体重の変化がある

(13)食欲がない

(14)イライラする

(15)仕事や家事をさぼりたくなる

(16)注意力や集中力がなくなった

(17)笑うことが減った

(18)気持ちが落ち込むことが多い

(19)人と話すことが億劫だ

もし、20〜30代で無月経の状態が続いている場合は、30代で閉経する「早発閉経」のおそれがある。いずれにしろ、上記の項目で該当する内容が多い人は早めに産婦人科を受診してほしい。何より、ストレスの元になっている生活全般を見直すことが大切だと、専門医は指摘する。