先日、日本国内にあるテーマパークに設けられた哺乳室の前で、「男性の入室はご遠慮ください」という張り紙を見つけた。張り紙の理由は言わずもがなであるが、気になったのは中国人向けの「請不要使用男性」という中国語表記。これでは「男性を使わないでください」になってしまう。「男士請勿入内」などとすれば正しく伝わるはずだ。(イメージ写真提供:(C)TATUYOSHI TORIU/123RF) 

写真拡大

 先日、日本国内にあるテーマパークに設けられた哺乳室の前で、「男性の入室はご遠慮ください」という張り紙を見つけた。張り紙の理由は言わずもがなであるが、気になったのは中国人向けの「請不要使用男性」という中国語表記。これでは「男性を使わないでください」になってしまう。「男士請勿入内」などとすれば正しく伝わるはずだ。

 性によって立ち入ることが禁止されている場所は、結構ある。哺乳室のように、プライバシー配慮を目的としたものから、旧来の伝統や思想に基づくものなど、理由はさまざまだ。後者の場合、多く見られるのは「女性立ち入り禁止」だろうか。中国メディア・網易は1日、男女平等が盛んに提唱されし現代において、日本にはまだまだ「女人禁制」の場所が残っていることを紹介する記事を掲載した。記事では、絶対に、あるいは一般的に女性が入れないとされる場所を4つ挙げている。

 1つ目は、2004年にユネスコ世界遺産にも登録された奈良の霊山・大峰山。「女性は男性を惑わし、男性は修業に専念できなくなる」という日本神道の伝統によるものであると説明している。2つ目は相撲で、日本相撲協会が「数百年にわたる伝統の慣例を破るのは先祖への不敬」として現在まで頑なに女性を土俵に上げることを拒んでいると紹介。「女性は不浄」という考え方は科学的根拠を欠くものであると評した。

 残りの2つは「半禁止」として、女性が立ち入れないことが多い場所を挙げている。それは、カプセルホテルと寿司屋の厨房だ。カプセルホテルはもともとサラリーマンの男性をターゲットにしたという背景があること、女性用の施設も増えてはいるが限定的であることを紹介。寿司屋の厨房については、「女性の月経が、作る寿司の味を不安定にする」といった理由があるとした。一方で、「もちろん、これは単に客の機嫌を取るための口実に過ぎない」とも解説している。

 男女平等、男女同権という社会的な考え方をとるのか、それ以前から存在した宗教的風習を尊重するのかという問題を簡単に解決することは難しい。半世紀以上にわたる取り組みで男女平等がすっかり浸透している中国の人にとっては「どうして?」と思う部分も多いだろう。そして、日本には「混浴文化」があることが、彼らをさらに混乱させるのである。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:(C)TATUYOSHI TORIU/123RF)