業績悪化に苦しむ韓国造船メーカーとは対照的に、アジアで業界トップの業績をあげている韓国企業がある。中国メディアの中国経済網はこのほど、英国メディアの報道を引用し、韓国の「江原ランドカジノ」が非常に優れた業績を収めていると紹介している。(イメージ写真提供:123RF)

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 業績悪化に苦しむ韓国造船メーカーとは対照的に、アジアで業界トップの業績をあげている韓国企業がある。中国メディアの中国経済網はこのほど、英国メディアの報道を引用し、韓国の「江原ランドカジノ」が非常に優れた業績を収めていると紹介している。

 記事は、アジアでもっとも業績の良いカジノは、マカオでもシンガポールでもマニラでもなく、韓国ソウル市から自動車で3時間もかかる辺鄙な場所に存在すると説明。それが「江原ランドカジノ」であり、江原ランドの2015年の売上高は1兆6300億ウォン(約1467億円)だったと伝えた。

 続けて、江原ランドカジノ周辺で質屋を営むある店主のコメントを紹介、店主は「カジノに遊びに来る客の流れは途絶えることがない。江原ランドカジノも質屋も閑散期がない」と述べていることを紹介。一般的に事業の成否と立地に密接な関係があるのは誰もが認めるところだが、ソウルから車で3時間というアクセスの悪さをものともしないのは、ある意味異常な吸引力の表れとも言える。

 さらに記事は韓国国内には17のカジノがあるが、韓国人が遊べるのは江原ランドカジノだけだと説明。実はこの点に江原ランドカジノの強みがある。韓国国内の他のカジノの場合、中国人VIP客が落としてゆく金が売上高の55%を占めており、カジノ同士がVIP客を取り合う熾烈な競争となっているが、江原ランドカジノのほとんどの客は韓国人であり、その99%がVIP客ではない。つまり他のカジノに比べて非常に安定した客層、言い換えれば「収入源」を有しているということだ。

 しかし江原ランドカジノは非常に優れた業績を生み出すと同時に、暗い闇をも作り出している。それはギャンブル依存症だ。さらに客層はほとんどが韓国人であり、外国人観光客を呼び込むことに役立っているわけではない。

 日本においてもカジノ解禁の動きがある。自民党はカジノを含む統合型リゾート(IR)を成長戦略の1つとして日本国内にも建設する意向を示しているが、一部報道によれば公明党がギャンブル依存症に対する懸念を理由に反対し、「特定複合観光施設区域整備推進法案」の成立は見送られた。世界には先例となるIRが多数あり、日本はあせらずに先例からカジノの功罪について十分に学ぶべきだろう。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)