【なでしこプレビュー】負けたら終わり…崖っぷちで迎える日韓戦《リオ五輪アジア最終予選》

写真拡大

▽初戦のオーストラリア女子代表戦を3-1で落としたなでしこジャパン。わずか2枚のリオ五輪への切符を手にするには、残りの4試合を全て勝つことが求められる。第2戦の相手は韓国女子代表。これまで五輪の出場経験はないものの、昨年のカナダ女子ワールドカップ(W杯)ではベスト16に進出するなど、あなどれない相手だ。

◆良いところなく終わった初戦

▽これまでの実績を考えれば、なでしこジャパンが勝利する可能性が高いと思われていたオーストラリアとの初戦だったが、結果は3-1と惨敗。試合を通して良いところを見つけるのが難しいほど、低調な戦いぶりに終わった。

▽攻撃陣はチャンスこそ作ってはいたものの、ボックス内での勝負弱さを露呈。シュートを打つべき場面でもトラップやパスを選択し、ゴールへの迫力を欠いていた。

▽一方で守備陣は3失点。特に、先制点と3点目のシーンは、相手選手のマークを外してしまい、どちらも頭で合わされて失点した。昨年の女子W杯でも見られたが、クロスへの対応のマズさは修正したいところだ。

◆気になる宮間のポジション

▽オーストラリア戦で気になったポイントとして、中盤で主導権を握れなかったことがある。これまで、ボランチのポジションにはMF阪口夢穂、そしてMF澤穂希かMF宇津木瑠美が起用されることが多かった。しかし、澤は現役を引退し、宇津木は今予選のメンバーから外れている。

▽両者の代わりに入ったのは、これまでサイドでプレーすることが多かったMF宮間あやだ。2015年の女子バロンドール候補にも選ばれるなど、女子サッカー界随一のゲームメーカーである宮間だが、ボランチのポジションに入ったオーストラリア戦ではボールを落ち着かせることや、長い正確なキックでのサイドチェンジなども鳴りを潜めた。

▽DF田中明日菜やMF川村優理をボランチに置き、宮間とMF川澄奈穂美をサイドに置くことで、これまで通りの形に戻すことはできる。佐々木則夫監督の決断にもよるが、なでしこジャパンらしさを取り戻すには、宮間をサイドで起用した方が機能するだろう。守備を安定させるという意味でも、宮間のポジションには注目だ。

◆絶対に負けられない一戦

▽初戦のオーストラリア戦を落としたなでしこジャパンにとって、韓国戦は絶対に負けられない戦いとなる。2012年のロンドン五輪予選では、なでしこジャパンが勝ち点13で1位通過、2位の北朝鮮は勝ち点11を奪って出場を決めた。初戦を落としたなでしこジャパンとしては、残りの4試合で全勝し、勝ち点12を手にしておきたいところ。逆に、負けることがあればリオ五輪出場が限りなくゼロになるだろう。

▽対する韓国は初戦の北朝鮮女子代表戦を1-1で終え勝ち点1を獲得。2位以内に入り、初の五輪出場を掴むためにも勝利を追い求めてくるだろう。男子同様ハードワークがベースとなっている韓国だが、細かくパスを繋ぎ、スピードで勝負を仕掛けるプレーも得意とする。日本の守備陣はしっかりとラインを作り、裏へのケアを徹底してもらいたい。かつてINAC神戸でもプレーしていたFWチ・ソヨン(チェルシー)はスピード、テクニック、得点力を持ち合わせているだけに要注意だ。

◆内容よりも結果

▽6カ国が総当りで対戦する今予選。残された試合は5試合となる。韓国戦は内容よりも、勝ち点3という結果を求めたい。そこには、技術や戦術だけでなく、やはり勝利への気持ちが必要となる。2戦目にしてすでに背水の陣となってしまったなでしこジャパン。しかし、追い込まれた時こそ、力を発揮し、結果を残してきたのも彼女たちだ。初戦の苦い経験を生かし、白星を掴めるのか。韓国戦は2日(水)19時35分にキックオフを迎える。

◆注目選手

MF宮間あや

▽韓国戦の注目選手は、初戦のオーストラリア戦で低調な出来に終わった宮間だ。初戦はボランチの位置に入ったものの、持ち味である精度の高いパスやゲームメイクを発揮することができず。コンビを組んだ阪口とのバランスを取りながら、守備に時間を割くことも多かった。激しい展開が予想される韓国戦だが、宮間がしっかりとゲームコントロールできれば、なでしこジャパンに勝機が訪れるだろう。