韓国メディアの亜洲経済の中国語電子版は1日、2015年における韓国の1人あたりGDPは14年に比べてわずかに低下したものの、2万7226ドル(約307万円)に達したことを伝え、「日本の1人あたりGDPが3年連続で低下していることにより、韓国と日本の差は縮小している」と報じた。(イメージ写真提供:123RF)

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 韓国メディアの亜洲経済の中国語電子版は1日、2015年における韓国の1人あたりGDPは14年に比べてわずかに低下したものの、2万7226ドル(約307万円)に達したことを伝え、「日本の1人あたりGDPが3年連続で低下していることにより、韓国と日本の差は縮小している」と報じた。

 記事は、韓国の現代経済研究院がまとめた報告を引用し、15年の韓国の1人あたりGDPが日本の84%の水準にまで上昇したことを伝え、「日韓の1人あたりGDPの差はわずか5206ドル(約58万8471円)まで縮まった」と紹介。さらに、日韓の1人あたりGDPの差が10%未満となったのは1981年以降としては初だと指摘した。

 一方で、韓国の15年における1人あたりGDPは前年比2.6%減となったことを指摘し、「世界金融危機の影響によって08年、09年は減少したが、15年は6年ぶりの減少となった」と論じた。

 さらに、日本の1人あたりGDPは12年以降、3年連続で減少していると主張。12年における日本の1人あたりGDPは4万6683ドル(約527万6900円)で、韓国の2万4454ドル(約276万4200円)に比べて約2倍の開きがあったが、13年には日本の1人あたりGDPは前年比17.2%減の3万8633ドル(約436万7000円)に低下したと主張。さらに14年は同6.2%減、15年は同10.5%減となったと紹介し、日韓の1人あたりGDPの差は縮小し続けており、「将来的には韓国は日本を追い抜く見通しだ」と喜々として伝えた。

 韓国がいかに日本を意識し、日本を超えたいと願っているかがよく分かる内容だが、1人あたりGDPの数値がドルベースでの比較となっていることは要注意だ。12年の為替水準は1ドル=70円台後半だったが、13年5月に1ドル=100円台にまで円安が進行し、そして14年末から15年にかけては1ドル=120円近くまで円安が進んだ。円安が進行すれば、ドルベースで見た日本の1人あたりGDPが見かけ上、減少するのは当然であり、円安の進行によって減少して見える日本の1人あたりGDPを抜くことがそれほど「嬉しい」ことなのだろうか。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)