中国メディアの新京報は、広西チワン族自治区の農村で、未成年が事実上の結婚をする事例が多発していると報じた。13歳で出産した少女もいたという。記事は、背景には貧困があると指摘した。(編集担当:如月隼人)(写真は新京報の1日付報道の画面キャプチャー)

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 中国メディアの新京報は、広西チワン族自治区の農村で、未成年が事実上の結婚をする事例が多発していると報じた。13歳で出産した少女もいたという。記事は、背景には貧困があると指摘した。

 中国では、男性が結婚できる年齢は満20歳から、女性は20歳からと、法律で定められている。他の国よりやや遅いのは産児制限との関係もあるからで、今後には引き下げられる可能性があるが、10代前半での結婚が認められるとは考えられない。

 ところが、新京報が広西チワン族自治区の南寧市に属する農村地帯である馬山県を取材したところ、法定年齢以下の事実上の結婚が多発していると分かった。

 現地では多くの大人が現金収入を得る目的で、都市部に長期間暮らして仕事をしている。「早婚」が発生するのは、そのような家庭だ。同級生と恋愛関係になる場合もある。恋人同士なってから極めて短期間に結婚してしまうカップルが多い特徴もある。

 結婚をすれば、中学校や高校をやめてしまう。これでは、将来にわたって収入を増やすことは困難になる。

 また、中国では長く続いた「一人っ子政策」の影響で、男児の出生率が異常に増加した。男の子を欲しいという両親が、法律で禁止されているにもかかわらず、女児を妊娠したと分かったとたん、人口流産する事例が相次いだからだ。そのため男性、特に農村部の男性は、適齢期になっても結婚相手を見つけるのが困難とされる。

 「早婚」の多発は男性側から見れば「早く相手を確保しないと、結婚できなくなる」との焦りも関係している。

 現地では、13歳で出産した少女や、40歳で孫を持った男性などもしばしばみられるという。

 地元住民によると、1960年代には「早婚」が多かった。しかし70年代からは「一人っ子政策」と同時に進められた「晩婚政策」の影響で、極端な「早婚」が見られなくなった。ところがここ数年は、再び極端な「早婚」が増えだしたという。

 地元政府も、法律で認めない年齢の「早婚」が多発していることを問題視している。教育、民政、女性保護の団体である婦女聯合会などが連絡し合い、正しい男女交際を行えるよう、指導していく考えだ。同指導で特に重要な対象は、女子と両親が都市部に出ている男子という。(編集担当:如月隼人)(写真は新京報の1日付報道の画面キャプチャー)