台中市文化資産処提供

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(台中 1日 中央社)日本統治時代の1911年に建てられた「台中市役所」(台中市中区)が先月27日、2年余りにおよぶ修復工事を経て、カフェ「CAFE 1911」として生まれ変わった。

建物がある中区は旧市街地。歴史的建築物が多く残る一方、地域衰退の問題に面している。同日行われた開業セレモニーに出席した林佳龍市長は、台中市役所が地域再生の中心的スポットになることに期待を示した。

さらに、同区の古い建物を再利用し、観光客の人気を集めているスイーツ店「宮原眼科」や「第四信用合作社」、建設中の高層ホテルなどを例に挙げ、「中区はすでにどん底から這い上がった。速度はますます加速するだろう」と活性化への自信をのぞかせた。建物再生のために投じた費用は1000万台湾元(約3400万円)に上るが、林市長は費用の回収を楽観視している。

施設の運営は民間企業が手掛ける。カフェは1階を利用し、定食や丼物など和風の食事メニューのほか、かき氷やソフトクリームなどのスイーツを提供。2階はアートセンターとなる。

台中市役所は、赤レンガと白い石を組み合わせた「辰野式」の洋館。台中初の鉄筋コンクリート造りの建物として建てられた。市役所としての使用が始められたのは1920年で、当時最も華やかな市役所として知られた。2002年に市定歴史的建築物に登録されている。

(カク雪卿/編集:名切千絵)