2月29日、新年早々、南米とアフリカのジカウイルスが続々と中国国内に入ってきている。

写真拡大

2016年2月29日、新年早々、南米とアフリカのジカウイルスが続々と中国国内に入ってきている。2月9日に中国本土初のジカウイルス感染症例が確認されて以来、28日までに江西省で1例、広東省で3例、浙江省で4例、合計8例が確認されている。ジカウイルスが中国に与える影響は大きく、ウイルスがどのような広がりを見せるのかというのは現在、国民が最も関心を寄せている問題である。中国新聞社が伝えた。

中国疾病管理予防医療救急センター(CDC)の倪大新(ニー・ダーシン)副センター長はこのほど、「グローバル化に伴い、都市化が加速し、人と人、人と動物の接触もますます密接になっている。いかなる場所における健康の脅威も全世界的な健康の脅威へとなり得る。現在、中国各地は冬と春の季節の変わり目で、蚊の数は比較的少ない。一部の輸入感染症例が見つかったとしても、国内で更に広がる可能性は非常に低い」と指摘した。

ジカウイルスは1940年代、アフリカのウガンダで発見された。一般的にはジカウイルス感染者の5分の1が発病すると言われている。ジカウイルスはイエローウイルス、黄熱病、デング熱ウイルスと同類に属し、主に蚊を媒体として感染する。現在のところ、大多数の人は感染後の症状は軽く、発熱、湿疹、関節痛などを発症している。一般的には4-7日で自然治癒するため特別な治療は必要なく、幾つかの対処療法を中心的に行うのが大切だ。

倪氏は中国のジカウイルスに話を向けると、「現在、同センターは国際的な疾病発生状況を追跡し、中国に入るリスク及び中国に入ってきた後の感染リスクをシミュレーションしている。また実験室の診断技術を強化し、予防とコントロールの技術的ガイドラインなどを作成している。理論上では、気温の上昇に伴って蚊の発生数が増加するなかで再び輸入症例が出現すると中国本土での流行の可能性も出てくる。しかし、蚊による媒体を監視と制御を強化することで、輸入感染症例を制御し、早期発見、早期管理で流行を回避する。従って、ジカウイルスの大規模発生を制御することを確信している」と話す。CBDのウイルス予防管理センターの李建東(リー・ジエンドン)研究員は「ジカウイルスは主に蚊を媒体にして感染するが、普通の接触で感染することはなく、空気感染の痕跡も発見されていない。精液もしくは母子での感染が認められているが、症例は非常に少ない。このほか、輸血による感染の報道も一部あるが、非常にまれなケースだ」と話す。

注目すべきは中国の専門家がすでに初例の輸入性ジカウイルスの遺伝子情報を解析しており、またウイルスの変異を調べ、ワクチン及び試薬を開発するため、重要な基礎を築いたことだ。

李氏は「中国は現在、積極的にワクチンの研究を行なっている。世界保健機関(WHO)の推計によると、ワクチンは厳格な安全性の評価、臨床検証を必要とするため、ワクチンの使用は早くて1年半の時間を要する」と指摘する。(提供/人民網日本語版・翻訳/JK・編集/武藤)