下ネタと内情暴露で話題になったTwitterアカウント『空戦乙女』開発チームに会ってきた……ら?新展開の話が出てきたよー!

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成人向けソーシャルプラットフォームより配信されていた『空戦乙女』。
2014年11月16日に配信開始され、1年1ヶ月後の2015年12月18日にサービス終了したゲームです。

ところがその公式Twitterがサービス終了後の1月中旬頃、ネット上で大いに注目されていました。「下ネタと内情暴露ばかり投稿してる公式アカウントがある」「ファンキーでクレイジーなアカウント」などと。

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(物議を醸した空戦乙女公式Twitterアカウント。)

(物議を醸した空戦乙女公式Twitterアカウント。)

特に注目されたのが暴露話。開発当初にいた空戦乙女開発チームのPM(プロジェクトマネージャー)の斬新すぎるアイデアやリリース3日でバックれてしまった話など。あまりの内容からおもしろがる人が多く、終了後のサービスにもかかわらずフォロワー数が減るどころか増える事態に発展。終了時点1,800程だったフォロワーが5,000オーバーまで増え、一躍人気アカウントになったのでした。

過去をさかのぼるとサービス中から多少毒のある投稿をしていたようですが、暴露となると終了後により活性化している印象。一体このアカウントに何があったのか?暴露の真相について、アカウントの運営を担当しているヌルさんに単独インタビューしてきましたよっと。

■晴天の霹靂だったらしい

−−この度はインタビューに応じていただきありがとうございます。さて、1月中旬頃なんですがTwitterですごく注目されていましたよね。ゲームの公式アカウントなのに、下ネタ投稿したり、内情暴露しまくってるって。

反応の前に、先ず私自身が驚いてしまいました。朝起きてTwitterを覗いたら、突然フォロワーが100も増えていた上に「私の名前の由来」と「バックれたPMについて」の発言が大量のRTがされておりました。その後もフォロワーが増えていき、18時を回った頃には知らぬ間に某ニュースサイト様にも取り上げられていました。フォローとRTは更に加速し、たった1日で1,800程度だったフォロワーが4,000を超えておりました。

−−1日で2倍のフォロワー数!まさにバズったといった感じですね。それにしても知らぬ間に取り上げられてたって驚かれたでしょう。

はい、全く聞いてなかったので。フォロワーが増えただけでも驚きなのに、ニュースサイトにまで取り上げられるだなんて、本当に晴天の霹靂ですよ。とはいえ、記事が無ければここまで爆発的に増えることもありませんでしたし、なんとも複雑な気分です。

−−なるほど、確かに結果オーライなところはあるかもしれませんね。ところで、その時の周囲の反応はいかがでしたか?

そういった方々からの反応につきましては、まさに賛否両論でしたね。同情的な意見もございましたが、特に多かった反応と致しましては「いったいどこの会社が運営しているんだ」「コンプライアンスはどうなっているんだ」「ソシャゲの闇を感じる」の3つですね。空戦乙女は成人向けゲームということもあり、運営会社を公表しておりません。そのため非実在ソーシャルゲーム状態になってしまい、皆様も混乱していらっしゃったのだと思います。

−−大々的に名前出されてませんものね「空戦乙女開発チーム」って。弊社も御社とコンタクトをとるのにあの手この手で調べましたから。

一応、配信先のプラットフォーム上には記載しておりましたが、サービスが終了されていたこともあり、確認する手立てがなくなっていたというのもございますね。

パネルも置かれてた

■あんなはっちゃけた内容なのに実は各メンバーの許可は得てるらしい

−−投稿内容なんですが、結構過激ですよね。ヌルさん独断で投稿してるんですか?

一応内部では関係する各プロジェクト担当者に「こういう内容投稿しますがいいですか?」と合意を得てから投稿しています。
開発チームには社内外含めて多くのプロジェクトメンバーが関わっていますので。だからプロジェクト体裁の「空戦乙女開発チーム」なんです。アニメでいうところの製作委員会みたいなものですね。

−−でも投稿内容はヌルさんが考えてるんですよね。毒はあるけど、面白いというか。投稿自体にエンタメ性があって見ていて楽しいです。ネットでも「面白い」「見ててハラハラする感がいい」という意見が散見してますよ。

ありがとうございます。元々は、空戦乙女をプレイしていただいた司令官様に向けて、楽屋裏トークのような位置づけで、裏設定など様々な身内ネタをお伝えしようという意図がございました。

−−思い付きじゃなくて、ちゃんと計算した上での悪ふざけだったのですね。

狙ってやっただとか計算というわけではないんですよ。実は私、最近は徳を積むのがマイブームなんです。それもあってかTwitterの神と交信しておりましたら、あのような発言をするよう啓示を受けたんです! 決して、サービス終了後によってタガが外れたわけではありません。

空戦乙女開発チームの会議室

■恨みつらみ節

−−PMの話題はちょこちょこ出てきますよね。サービス開始後3日でバックれたとか。あれは本当なんですか。

本当の話です。しかも…(非常に長い恨みつらみ節のため割愛)ということで、既に殆ど変更ができない段階になって、よく解らない設定が大量に作られておりました。そのくせ、ゲームの仕様は一切錬られておりませんでしたが。例えば、実在する戦闘機とかがモデルなのに、零戦の生まれが「日本」じゃなくて「日ノ国」とか。ユーザーからも「零戦は日ノ国なんて国で造られていないぞ!」といった意見が多数あがったので、サービス開始直後に実在の国名に修正致しました。そもそもバックれたPMが「軍事関係はデリケートなので、実在する国名は使用しないことにしよう」と仰ったのが理由なのですが、ならなんで戦闘機の擬人化だなんていう設定にしたのか甚だ疑問ではありますね。未だに。

−−いろいろひっかきまわされた感ありますね。しかも開始3日で消えたと。

はい。消える直前に「みんなにちやほやされたかった」と口走っていたのも覚えております。承認欲求のためにゲームを作ろうだなんて……。

−−事情が大体見えてきました。そういう変な設定って他にもあるんですか?

そうですねぇ、空乙女達の全く機能していない「アンドロイド」設定とか、元々戦っていた「深海……漆黒の闇」とか中途半端な設定は本来あるべき形に現在調整しております。

−−……え?

え?

手作りの空乙ポップが飾ってあった

■え!?「…また、どこかの空で!」はこういう事だったのか!!

−−「本来あるべき形に現在調整しております。」って……。まさか。復活するんですか!?

はい。
気づけばPMを含め7人もいた企画陣が全員いなくなってしまい、広報の私と開発陣だけで運営を続けていたんです。ただ既に企画陣にズタズタにされた仕様では運営が困難だったため、サービスを終了することに致しました。それから程なくして開発陣から再出発したいという声があがりまして、なら他に成人向けのソーシャルゲームがリリースできるプラットフォームがないかと探していたところ、あの攻撃的なTwitterアカウントで人気の「にじよめ」さんからお声をかけてもらい、こちらでリリースする許可が取れました。3月1日から事前登録を開始予定です。そして今度は18禁だけでなく、全年齢版もリリース予定です。

−−サービス終了後に公式サイトに「…また、どこかの空で!」って書いてあったのはそういう事だったんですね!全年齢版もリリースするとは、以前より展開の幅も広がりますね。そうなるとタイトル名はどうするんですか?

タイトルは「空戦乙女」は残したままで「空戦乙女−スカイヴァルキリーズ−」とする予定です。そして副官も「ヌル」ではなく「ユイ(仮)」というキャラクターに変更します。ちなみに(仮)はまだ正式名がついてないから(仮)です。そのため現在ゼロから全てを見直し、調整している最中です。

−−怒濤の展開ですね。だいたいのリリース時期は決定しているのでしょうか?

それはまだちょっとお話できません。調整・新仕様の追加・新キャラクターの追加などもろもろが済み次第、Twitterで発表します。

−−新キャラクター登場するんですね。すでにできてるものがあるなら、見せていただけますか?

いいですよ。こちらがPAK-FAのナディアさんです。現在ロシアが開発・試験中の試作機ですね。F-22などの第5世代ジェット戦闘機の対抗機にあたります。あとこちらは、スピットファイアのシャノンさんです。実は以前から存在していたのですが、サービス終了の関係で登場することができませんでした。また今作はステータスを一新した上で複数のスキルを所持出来るようになりますので、戦術の幅が広がっていますよ。

[PAKHA(T-50)_ナディア]

[PAKHA(T-50) ナディア]

[F-5 フレイア]

[F-5 フレイア]

[スピットファイア シャノン]

[スピットファイア シャノン]

[富嶽 にじよめちゃん]

[富嶽 にじよめちゃん]

−−これはまた良いキャラが追加されますね。以前からのキャラはどうするんですか?

彼女たちも全員登場します。少しイメチェンされた方もいるみたいですよ。

−−声(CV)はどうされるんですか?設定やシナリオの見直しをするのであれば、既存のものは使い回せませんよね。

変更のない部分については使用致しますが、新仕様にあわせた追加ボイスも多数収録致しますよ。

−−新たに立ち上げるよりも、やりなおす事の方がずっと大変だと思います。しかも資料など拝見するかぎり、ボリューム感は「一から作ってる」という方がしっくりくる印象があります。言ってみれば「ほぼ新作」という感じですね。今回の再サービスは。

仰るとおりほぼ新作ですね。空乙女の皆さんこそ旧版をベースにしておりますが、彼女たちを取り巻く設定につきましては、完全に見直すこととなりました。なにせ旧版における企画陣は、ミリタリーに詳しくない人たちしかおりませんでした。どのくらい詳しくないかといいますと「フィンランドのスナイパー、シモ・ヘイヘを戦闘機の擬人化にしよう」という企画が立ち上がるくらいです。さすがに開発陣は、彼らよりずっとミリタリーが好きな人たちです。中には親が元自衛隊員の方もいらっしゃったりします。マニアにしかわからないようなハードなミリタリー設定などはございませんが、ミリタリー映画などのパロディも取り入れて、司令官の皆さんが楽しめる作品を提供していきたいと考えております。

−−ユーザー視点での物作りは素晴らしいと思います。個人的にもこういう美少女ゲームをやってたんですか?

ふたなり・レズ物のヌキゲーしかやっておりませんね。

−−………。1つ気になったのですが、今Twitterは副官のヌルさんが担当されていますが、こちらはそのうちユイ(仮)に変わるんですか?

その辺の人事につきましてはまだ決めかねている部分ですが、これからは全年齢版も扱いますので、初めての方が困惑しないよう、しばらくは私が率先して(徳を積むためにも)清い発言をしていきたいと考えております。

[ヌル]

[ヌル]

[ユイ]

[ユイ]

(インタビュー日:2016年2月13日)

今回インタビューをさせていただいた、空戦乙女開発チームのヌルさん。Twitterの人気アカウントの中の人ということもあり、最初互いに距離感をはかりつつのものとなりましたが、ゲームの話になると誰よりも熱く、そして真剣にユーザーと向き合う姿勢を見せていました。文にするとほんの数ページ分にしかなりませんが、途中あまりに話が盛り上がってしまい、気づけば4時間も。
そして気になる人物像はというと「Twitterのあのまま」。なかなかユニークな人物で、長時間のインタビューで途中空になったコーヒーのおかわりを、1リットルペットボトルそのままで渡されたのは人生初です。なんというか……今度は居酒屋で一緒に飲みながら語り合いたい……(多分その方が良いと思う)。そんな風に感じる“楽しい”人物でしたよ。ちなみにインタビュー写真の撮影もお願いしてみたのですが……こちらは絶拒否されてしましました。

なんだかんだと気になる点はまだまだありますが、新スタートでは全年齢版もリリースされるとのこと。チラっと見せていただいた資料には可愛いキャラクターや、期待すべき展開が盛りだくさんでした。恐らく前回よりも多くの人に愛される作品に成長するのではないでしょうか。今後の展開が大いに期待されるところです。

【サービス概要】
タイトル:空戦乙女 −スカイヴァルキリーズ−
ジャンル:RPG、ミリタリー、戦闘機擬人化
対象年齢:全年齢、18禁
開発・運営:空戦乙女開発委員会
配信:にじよめ
課金形態:基本無料・アイテム課金
OS:Windows、Mac、iOS、Android
リリース日:2016年春予定
事前登録開始:2016年3月1日から
公式Twitterアカウント:@kusen_otome

(取材:宮崎美和子)