中国の李克強首相が「GDPよりも経済状態を反映している」と発言したことで注目された「李克強指数」である鉄道貨物輸送量、銀行融資残高、電力消費量のうち、2015年通年の鉄道貨物輸送量と電力消費量が未発表の状態が続いている。これまでの発表日付から大幅に遅れている。理由は不明だ。(イメージ写真提供:123RF)

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 中国の李克強首相が「GDPよりも経済状態を反映している」と発言したことで注目された「李克強指数」である鉄道貨物輸送量、銀行融資残高、電力消費量のうち、2015年通年の鉄道貨物輸送量と電力消費量が未発表の状態が続いている。これまでの発表日付から大幅に遅れている。理由は不明だ。

 鉄道貨物輸送量は中国鉄路総公司、電力消費量は中国電力企業聯合会がそれぞれ発表してきた。

 いずれも、1月から当月までの累計で発表してきた。

 中国鉄路総公司は鉄道輸送量を公式サイトで、2015年1月から11月までは、翌月15日までに発表していた。2014年の通年分は翌2015年の1月20日に発表した。

 現在の最新発表である2015年1-11月の実績は、貨物積込量は前年同期比11.6%減の24億8634万トン、輸送量は14.1%減の1兆9722億1000万キロトンだ。

 中国電力企業聯合会も公式サイトで電力消費量の1月から当月までの累計を、翌月下旬までに発表していた。最新の発表である2015年1-11月の実績では、中国全国で消費された電力量は前年同期比0.7%増の5兆493億千キロワットで、伸び率は前年同期よりも3.0ポイント下落した。

 「李克強指数」は李克強首相が遼寧省のトップである共産党同省委員会書記を務めていた2007年に、「遼寧省のGDP成長率は信頼できない。私は省の経済状況をみるために、省内の鉄道貨物輸送量、銀行融資残高、電力消費の推移を見ています」と語ったとされることに由来する。

 「李克強指数」と命名したのは、英エコノミスト紙。「李克強指数」については、製造業の状態をよく反映しており、第3次産業の状態は反映されにくいとの指摘もある。(編集担当:如月隼人)(イメージ写真提供:123RF)