中国経済の減速や中国株式市場の急落が影響しているのか、中国人の爆買いに変化が生じているとの報道があるなか、日本を訪れる動機が買い物だけでなくなるとすれば、それは日本の地方都市にとっては良いニュースかもしれない。(イメージ写真提供:123RF)

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 中国経済の減速や中国株式市場の急落が影響しているのか、中国人の爆買いに変化が生じているとの報道があるなか、日本を訪れる動機が買い物だけでなくなるとすれば、それは日本の地方都市にとっては良いニュースかもしれない。

 中国メディアの捜狐は、1人の中国人男性が2016年1月末に日本を訪れたことを紹介し、神戸や大阪、京都、名古屋、飛騨高山、東京までの5泊6日、全行程500キロの旅の様子を多くの写真と共に紹介した。

 記事は冒頭で、男性自身が「大学卒業までずっと日本に対して強烈な敵意を持っていた」、「自分は永遠に日本人とまともに話せないと思っていた」と回想していたことを紹介。一方、仕事の都合で日本を訪れたことをきっかけに、男性は「日本や日本人には恐ろしさを感じつつも、尊敬すべきである」と実感したことを伝えた。

 そして、男性は今回「日本の雪を見たい」との理由で、1月に団体ツアーで日本を改めて旅行で訪問。中国人が個人で日本のビザを取得するのは容易ではないため、多くの中国人はこの男性同様、団体ツアーで日本を訪れている。男性は、日本のビザ申請の仕方や適切な服装、時差や簡単な挨拶など、初めて日本を旅行する中国人が知りたいであろう情報を丁寧に紹介。さらに、訪れた街の様子を写真を交えて紹介、裏路地や庭園、居酒屋や雪景色など様々な日本の景色を紹介している。

 以前は日本を旅行する中国人にとって、買物が主な目的になっていたように思われる。しかし、今後は中国メディアが紹介した男性のように、景色を見たり、日本文化に触れたりすることを目的とする旅行者が増えるだろう。爆買いは一部の免税店や企業にとっては魅力的だが、地方はそのメリットを享受できていないとの見方もある。しかし多くの旅行者が日本各地の観光地を訪れるなら大きなの経済効果を期待できるだろう。

 中国では友人のSNSを参考に旅行先を選ぶ人が多い。日本よりもクチコミが影響力を持っているのだ。その情報を基に日本を訪れた旅行者が、自身のSNSに旅行の様子を掲載する。さらにその情報を基に多くの中国人旅行者が日本を訪れる。この好循環によって多くの中国人が日本を好きになれば、日本経済にとって長期的なメリットが期待できるだろう。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)