29日、韓国メディアは、歴史教科書の国定化に対する国民の不安が高まると、韓国政府は「誤りがなく偏りのない教科書をつくる」と宣言したが、今回、改訂された小学校の歴史教科書は、現近代史の偏向が深刻なレベルだと伝えている。資料写真。

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2016年2月29日、韓国・JTBCは、歴史教科書の国定化に対する国民の不安が高まると、韓国政府は「誤りがなく偏りのない教科書をつくる」と宣言したが、今回、改訂された小学校の歴史教科書は、現近代史の偏向が深刻なレベルだと伝えている。

韓国メディアは、「今年、改訂された小学6年生の社会科教科書の題名『光復節(8月15日、日本からの解放記念日)と大韓民国の樹立』には、臨時政府の正統性を排除するニューライト系列の歴史観がそのまま盛り込まれている」と指摘。また、準備版にあった「維新憲法が国民の自由を制限した」との内容が最終版ではなくなっており、代わりに「経済成長のために維新を宣言した」と説明されているという。さらに、朴正煕(パク・チョンヒ)政府については、「独裁」ではなく「長期政権」と表現されている。

教科書を分析した歴史教育連帯会議は「現近代史の偏向が深刻なレベル」と明らかにした。また、「全国歴史教師の集い」のキム・テウ会長は、「権力の好みに左右され得る内容が教科書に介入する恐れがある。歴史が政治に利用されるかもしれない」と懸念を示した。

また、「慰安婦」の表現やその掲載が見送られたことも物議を醸しているという。これらの内容は小学校に続き、現在執筆中の中高校の教科書にもそのまま反映されるとみられ、問題はさらに広がるだろうと伝えている。

これについて、韓国のネットユーザーはさまざまなコメントを寄せている。

「韓国は親日を偉大なものと考える国」
「予想していたことだから特に驚かない」
「これは一体どういうことなのか、教科書の国定化を擁護した人々に説明してもらいたい」

「朴大統領の父親・朴正煕(パク・チョンヒ)元大統領は、毎年3月1日(日本からの独立運動記念日)をどのような気持ちで迎えていたのだろう?」
「私は息子に正しい歴史を教える。国が教えてくれないのなら自分で教えるしかない」

「移民したい。その教科書で歴史を学ぶ子どもたちがかわいそう」
「結局朴大統領の思い通りになったのだろう…。これでも支持率が下がらないのはなぜ?」

「正しい内容なのになぜ問題になる?」
「韓国の教科書は正しい道に向かっている。子どもたちには韓国の正統性と自負心を受け継がなければならない。間違った点、悪い点ばかりを強調して記述してはいけない」(翻訳・編集/堂本)