中国メディアの財経網は2月29日、日本人は20年の時間をかけて、ワインの伝統が根強く、頑固な味覚を持つフランス人の味覚を変え、受け入れられることに成功したと評する論説を掲載した。(イメージ写真提供:123RF)

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 中国メディアの財経網は2月29日、日本人は20年の時間をかけて、ワインの伝統が根強く、頑固な味覚を持つフランス人の味覚を変え、受け入れられることに成功したと評する論説を掲載した。

 論説はまず、フランス人がワインなど自国の伝統酒にするのと同様に、日本酒の「テイスティング」を行う様子を紹介。非常に梨や青りんごにも似たデリケートな香り、淡い米の香りと独特の発酵臭。強いアルコール臭はない。陶然とした表情になる。好く知っているようでいて、見知らぬ面がある。それが日本の清酒だと論じた。

 さらに、フランス人にとって「酒は単なる酒だけの問題ではない」と指摘。日本酒づくりに人と文化の密接な結合がなければ、フランス人に受け入れられることはなかったと主張。具体的には、日本酒の背景には、水質の確保や米づくり、酒造家の不断の努力があったと論じた。

 すでに、「フランスの高級料理店では必ず、日本人の調理人が働いている」と紹介。フランス料理店でも日本の調理法を生かしたり、和食そのもののメニューを取り入れているとして、そのことがまず、日本酒がフランス人に受け入れられる「最短距離」をもたらしたの見方を示した。

 しかし、日本酒がすぐにフランス人に受け入れられたのではなく「20年の時間は要した」と指摘。時間はかかったが、非常に着実な“戦略”で日本酒は浸透していたったと批評。日本人は忍耐力と意志力をもって、フランス人の偏狭で自己中心的な心を、ゆっくりと開いて行ったと論じた

 記事は、最近の動きとして、フランスで和牛の評価が高まっていると紹介。しかし、和牛の場合には日本酒ほどは時間がかからず、すでにメニューに「和牛」を使った料理を載せたり、和牛の料理と日本酒の組み合わせを推奨する高級レストランがあるという。(編集担当:如月隼人)(イメージ写真提供:123RF)