少子高齢化社会を迎えた日本で人口減少が始まっている。人口減少がもたらす危機はかねてより指摘されていたが、今なお歯止めをかけることができていない。このままの状況が続けば、社会を支える側の人口よりも社会によって支えられる側の人口のほうが圧倒的に多くなり、社会を維持することは困難になるだろう。(イメージ写真提供:123RF)

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 少子高齢化社会を迎えた日本で人口減少が始まっている。人口減少がもたらす危機はかねてより指摘されていたが、今なお歯止めをかけることができていない。このままの状況が続けば、社会を支える側の人口よりも社会によって支えられる側の人口のほうが圧倒的に多くなり、社会を維持することは困難になるだろう。

 人口をめぐる難題に直面しているのは日本だけではない。これまで人口抑制策として一人っ子政策を実施してきた中国は、日本よりも速いペースで高齢化社会を迎えると予測されている。中国メディアの中国日報はこのほど、中国より一足早く高齢化社会を迎えた日本の状況を解説し、「子どもの数を増やすことが国を救うことにつながることは知られていても、それを実施するのは簡単ではない」と論じた。

 記事は日本で人口減少が進んでいることについて、「もしこのままのペースで人口が減少すれば200年後には日本の人口は1400万人となり、300年後には450万人以下になる」と指摘。日本の人口は2008年の1億2800万人をピークに年々減少しており、15年9月1日時点で1億2687万人となっている。

 人口減少がもたらす最も大きな問題は「労働力不足」だ。国力を表す1つの指標である国内総生産(GDP)も、働き手が減少すれば維持不可能であることは容易に想像がつく。記事はさらに、日本政府も人口減少を食い止めようとしているとし、安倍晋三首相が希望出生率1.8を目標としたことを紹介。だが、出生率が2.07と劇的に回復しなければ、50年後に人口1億人を維持できないとの報告も存在する。

 ほかにも日本が抱える問題として、女性にとって育児環境が理想的でないこと、人口が大都市に集中していることなどを挙げ、日本が人口を維持することは相当難しいと指摘。人口減少によって日本の国力は今後も低下を続ける可能性があるとの見方を示している。

 記事が指摘するように、日本という国の将来を考えれば多くの子どもが生まれてくる必要がある。しかし1人の親、1人の子どもの将来を考えた時、果たして明るい未来は待っているのだろうか。誰もが安心して子育てできる社会を築くにはどうすればよいのか、早急に答えを出さなければならない問題と言える。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)